2020-02-09から1日間の記事一覧
シェイクスピア 「お気に召すまま」2012-02-16 09:09:26テーマ:文学と思想 http://ec2.images-amazon.com/images/I/41vKETRqvqL._SL500_AA300_.jpg 読んだことはなくても何処かで聴いたことがある、という意味では、いかにもシェイクスピアらしい作品の一つ…
☆シェイクスピア 「冬物語」2012-02-11 09:09:22テーマ:文学と思想 http://ecx.images-amazon.com/images/I/41HsU%2BlnK7L._SL500_AA300_.jpg いよいよウィリアム・シェイクスピアの最高傑作「冬物語」である。 物語は、二人の王の友情と、余りにも理想的な…
森有正への追憶・1――ヘブライズムとヘレニズム2012-02-09 12:48:09テーマ:文学と思想 ところで森有正におけるヘブライズムとヘレニズムの関係はどうなっているのだろうか。キリスト教とギリシア文明と言い換えても良い。この両者は森有正と云う思想家の中…
語義をめぐって――森有正、しばしの別れを2012-02-06 11:39:19テーマ:文学と思想 森有正の「経験」の語義について、アドヴァイスがありましたのでご紹介いたします。 ” 「経験」と「体験」、森有正についてあるフランスのサイトでの説明では、 経験は experi…
森有正の ”経験” 、自由、平等、そして神と個人について2012-02-02 19:19:03テーマ:文学と思想 森有正と云う固有な概念「経験」とは何であるのかを理解するのは難しい、と云うことを先回書いた。森と私の間を隔てるのは海外の滞在経験であり、森が習得した…
森有正 ”遥かなノートルダム” について2012-01-29 16:06:38テーマ:文学と思想 http://ec2.images-amazon.com/images/I/614Qfq%2BdANL._SL500_AA300_.jpg 森有正の ”経験”に至る思索を語るためには、それに先立つ ”感覚” の発見が重要なのだろう。彼はフラン…
森有正の ”変貌” について――”旅の空の下で”2012-01-26 19:31:44テーマ:文学と思想 森有正は 「経験」と云う言葉を度々使用した。「経験」が何であるのかが実は一番分かりにくいのであるが、分かったこととしてすすむと、経験はあらゆる思索や行為の基底にあ…
森有正の ”感覚” について―― ”リールケのレゾナンス”2012-01-26 01:03:23テーマ:文学と思想 レゾナンスとは、” 私の内部の共鳴 ” と云う意味らしい。 森有正はレゾナンス、その ”感覚” の質に捕われたとき、日本に帰れなくなった。 ” フランスの文明は、そ…
栃折久美子 ”モロッコ革の本”2012-01-23 23:46:31テーマ:文学と思想 http://pochibukuro.blog.so-net.ne.jp/_images/blog/_9c9/pochibukuro/m_d0043682_21483320.jpg ”モロッコ革の本” 本場のヨーロッパに於いてすら忘れ去られかかった古い製本技術に関わる…
☆”十ニ夜” とシェイクスピアの喜劇たち――性差変換劇と語りの様式2012-01-18 17:21:51テーマ:文学と思想 http://ecx.images-amazon.com/images/I/41ZPzV42ifL._SL500_AA300_.jpg ”十ニ夜” とはクリスマスから数えて12日目の夜を云うという。エピファニー(顕…
☆森有正 ”生きることと考えること”2012-01-16 18:08:13テーマ:文学と思想 http://ec2.images-amazon.com/images/I/41BAAFCMZNL._SL500_AA300_.jpg この本は、インタヴュアーが広範な読者を想定して、その人と思想を語ってもらうと云う主旨の本である。欧米…
辻邦生 ”森有正 感覚のめざすもの2012-01-14 23:31:22テーマ:文学と思想 森有正と、森有正現象と云うものは区別しなければならないだろう。後者についてこの本が提供している視点は、いわゆる日本の近代と呼ばれる時代の特殊性であり、欧化百年とは何であっ…
想像力をめぐって――”大人でも楽しめる子供の本”という言葉の誤解――2018-02-09 14:46:18テーマ:絵本と児童文学 よく、優れた児童文学を評する言葉として、”大人でも愉しめる子供の本”と云う言い方があります。ものごとの良し悪しを評価する標準は大人の方に…
鷗外『雁』追慕NEW!2020-02-08 22:17:45テーマ:文学と思想 今までにも何度か読んでいるのに、どこを読んでいたのだろうと不思議な気分になる。森鷗外の『雁』のことである。美しい悲恋話とばかり思っていたのに、それに少しばかりインテリのイロニーが薬味…