アリアドネの部屋・アネックス / Ⅰ・アーカイブス

アリアドネ会修道院附属図書館・アネックス一号館 本館はこちら→ https://ameblo.jp/03200516-0813  検索はhttps://www.yahoo.co.jp/が良好です。

2020-02-11から1日間の記事一覧

伊藤勝彦 『デカルト』――観念論と「感覚」の発見 あるいは観念の外部性を巡って アリアドネ・アーカイブスより

伊藤勝彦 『デカルト』――観念論と「感覚」の発見 あるいは観念の外部性を巡って2012-03-24 18:05:59テーマ:文学と思想 http://gd.image-gmkt.com/mi/583/129/405129583.jpg デカルトと云えば通常は、我思うゆえに我あり、というテーゼのみが有名である。つ…

シェイクスピア 『ロミオとジュリエット』――純粋さを超えて無垢であること  アリアドネ・アーカイブスより

シェイクスピア 『ロミオとジュリエット』――純粋さを超えて無垢であること2012-03-24 16:08:52テーマ:文学と思想 http://ecx.images-amazon.com/images/I/41M1g%2BgVDRL._SL500_AA300_.jpg ロミオとジュリエットの話は私たちの世代では、むしろバーンスタイ…

辻邦生 『北の岬』――ある西洋の誘惑 ある戦後の断層 アリアドネ・アーカイブスより

辻邦生 『北の岬』――ある西洋の誘惑 ある戦後の断層2012-03-24 10:01:19テーマ:文学と思想 http://ec2.images-amazon.com/images/I/61I%2BTmf7FPL._SL500_AA300_.jpg 二年に及ぶフランスでの留学生活を終えた「私」は、日本に向かう船旅でマリー・テレーズ…

森有正と須賀敦子の巴里 アリアドネ・アーカイブスより

森有正と須賀敦子の巴里2012-03-22 21:42:14テーマ:文学と思想 森有正がパリに留学したのは1950年であった。当時、森は当時東大の助教授の任に就いており39歳であった。学者としても人間としても一応の完成の域に達していた。また、彼が後に書いた随筆を読…

森有正 「いかに生きるか」 アリアドネ・アーカイブスより

森有正 「いかに生きるか」2012-03-09 07:26:39テーマ:文学と思想 http://ec2.images-amazon.com/images/I/41Dkh8-xAdL._SL500_AA300_.jpg 森有正の最晩年にあたるこの本には幾つかの論点が含まれている。この本の初出は1976年9月20日、翌月の10月18日に彼…

シェイクスピア 「間違いの喜劇」 アリアドネ・アーカイブスより

シェイクスピア 「間違いの喜劇」2012-03-08 21:55:35テーマ:文学と思想 http://ec2.images-amazon.com/images/I/41FUeu3xI9L._SL500_AA300_.jpg ウィリアム・シェイクスピアの最も短い戯曲だと云われている。 しかし、物語の筋の展開は複雑で、奇想天外で…

☆伊藤勝彦 「天地有情の哲学」――大森荘蔵、森有正、ヴィトゲンシュタインそして坂井秀寿 アリアドネ・アーカイブスより

☆伊藤勝彦 「天地有情の哲学」――大森荘蔵、森有正、ヴィトゲンシュタインそして坂井秀寿2012-03-07 09:08:49テーマ:文学と思想 http://www.chikumashobo.co.jp/photo/book/large/9784480085481.jpg この本に注目していた理由は以下の通り。 表題が長らく気…

森有正における文明と文化、あるいは経験と体験 アリアドネ・アーカイブスより

森有正における文明と文化、あるいは経験と体験2012-03-06 10:05:08テーマ:文学と思想 文明と文化は森の経験思想の中では明瞭に区別されている。文化とは学ぶことができる対象的な知の総体である。一方、文明とは学ぶ事の出来ない潜在的なもの、先‐言語的な…

☆森有正の「経験」と社会的基層について アリアドネ・アーカイブスより

☆森有正の「経験」と社会的基層について2012-03-05 10:58:37テーマ:文学と思想 森有正は私にとって苦手な文学者である。正直言えば、60年代に彼の名を聞いて以来、昭和の欧化主義者ではないかとすら思っていたほどだった。なぜこの人は今頃このようなことを…

シェイクスピア 「トロイラスとクレシダ」とヘクトールの死 アリアドネ・アーカイブスより

シェイクスピア 「トロイラスとクレシダ」とヘクトールの死2012-03-03 08:28:52テーマ:文学と思想 http://ecx.images-amazon.com/images/I/41W2%2BYVUzBL._SL500_AA300_.jpg 物語はトロイ戦争の七年目、アキレウスの参戦拒否からヘクトールの死と云う、『イ…

シェイクスピア 「アテネのタイモン」 アリアドネ・アーカイブスより

シェイクスピア 「アテネのタイモン」2012-03-02 19:30:11テーマ:文学と思想 http://ec2.images-amazon.com/images/I/41QQDMCZZEL._SL500_AA300_.jpg 『アテネのタイモン』が傑作であることは間違いないだろう。何に似ているかと云えば『リア王』に似ている…

『情事の終わり』にみるカトリシズムとプロテスタンティズム・Ⅲ アリアドネ・アーカイブスより

『情事の終わり』にみるカトリシズムとプロテスタンティズム・Ⅲ2012-02-25 16:55:53テーマ:文学と思想 (Ⅲは、加筆訂正の過程で、字数制限のため、Ⅱから食みだした部分です。) イノセントなものへの関心は原作では必ずしも主題的には捉えられておりません。…

『情事の終わり』にみるカトリシズムとプロテスタンティズム・Ⅱ アリアドネ・アーカイブスより

『情事の終わり』にみるカトリシズムとプロテスタンティズム・Ⅱ2012-02-24 16:13:31テーマ:文学と思想 彼女がベンドリックスの執拗な懇願をようやく受け入れて、一切を放下して乾坤一擲の思いを籠めて、自由を選択的に、自己の決断として選びとろうとしたと…

『情事の終わり』にみるカトリシズムとプロテスタンティズム・Ⅰ アリアドネ・アーカイブスより

『情事の終わり』にみるカトリシズムとプロテスタンティズム・Ⅰ2012-02-23 10:14:54テーマ:文学と思想 Ⅰ 随分大きな題!を付けてしまいましたが、キリスト教徒以外の人間の目にも、ヨーロッパの宗教的事情は、このように興味深くみえた、ということで読み捨…