2020-02-13から1日間の記事一覧
『雁』のお玉の視線で読む『舞姫』と鷗外NEW!2020-02-13 20:53:21テーマ:文学と思想 森まゆみさんの鷗外についての評伝を読むまでは、『雁』など上手く作られた作品としてしか評価してこなかった。哀愁のロマンの底に鷗外その人のイロニーが塗りこめられて…
ジャック・デリダ――現代の気になる思想家2012-05-18 11:25:47テーマ:文学と思想 http://ecx.images-amazon.com/images/I/518P8A4DKEL._SL500_AA300_.jpg ・ 表題のように、気になる思想家ジャック・デリダを「90分でわかる」ことにした。 例えば脱構築、テ…
木田 元 『最終講義』2012-05-17 23:12:45テーマ:文学と思想 http://ec2.images-amazon.com/images/I/416FHPQH89L._SL500_AA300_.jpg 難解なハイデガーの哲学を、解りやすく解説するだけでなく、戦後幅広くヨーロッパにおける先駆的な思想状況を紹介したこ…
西田幾多郎を読む二冊――魂とは何か?2012-05-17 17:20:31テーマ:文学と思想 西田幾多郎に関する二書を読んで、いまだ総括的に論評する立場にないことを感じる。一読して、西田幾多郎は手強いな、と云う実感である。この二書の特色は、上田の『西田幾多郎を…
キリスト教をめぐる三冊2012-05-16 19:25:28テーマ:文学と思想 http://ec2.images-amazon.com/images/I/41F83AQ4WJL._SL500_AA300_.jpghttp://ec2.images-amazon.com/images/I/51R3AEC0SYL._SL500_AA300_.jpg http://ec2.images-amazon.com/images/I/51W1Q7…
竹田敦司 『物語「京都学派」』2012-05-15 14:40:01テーマ:文学と思想 http://ec2.images-amazon.com/images/I/31LkFl32XhL._SL500_AA300_.jpg いわゆる京都学派に関する本は多い。この本の特色は、最後の京都学派と言われた下村寅太郎の没後に見出された手…
『草枕』 那美さんの熊本 ――『草枕』その歴史社会的的背景――明治初期の熊本と云う土地と地霊2012-05-09 10:57:17テーマ:歴史と文学 漱石の『草枕』に描かれ那美さんの生まれ育った近世から近代に至る熊本とはどういう処だったのだろうか。 http://ts4.mm.bi…
安住恭子 『《草枕》の那美と辛亥革命』――漱石を恥じ入らせた女性――『草枕』と『三四郎』の間2012-05-08 22:05:29テーマ:文学と思想 http://ec2.images-amazon.com/images/I/417Sco8URqL._SL500_AA300_.jpg 文豪・夏目漱石は明治29年から33年、英国留学まで…
藤田正勝 『西田幾多郎――生きることと哲学』2012-05-03 16:15:32テーマ:文学と思想 http://ec2.images-amazon.com/images/I/31Z8vqzrSsL._SL500_AA300_.jpg ・ この書は新書版と云うスタイルながら、いわゆる西田哲学と言われるものについての概念的な知識…
上田閑照 『西田幾多郎 人間の生涯ということ』2012-05-02 10:14:39テーマ:文学と思想 「回顧すれば、私の生涯は極めて簡単なものであった。その前半は黒板を前に座した。その後半は黒板を後にして立った。黒板に向かって一回転をなしたといえば、それで私…
東洋の論理、西洋の論理――西田幾多郎と森有正の場合2012-05-01 11:12:10テーマ:文学と思想 ・ 西田幾多郎等と云えば、決まって禅とか東洋に固有の思想、 などと言われる。ここで云われる東洋にも西洋の思想にも、ましてや禅等について知らないので何事も云…
☆前田保 『滝沢克己 哲学者の生涯』――立沢克己との出会い 私の場合2012-04-29 14:12:57テーマ:文学と思想 「雪荒れの山路の夜を下るときも議論止めざりし滝沢克己」今西友信 http://www.sougensha.com/sshop/shop/upload/save_image/10211437_4ea10528a2141…