アリアドネの部屋・アネックス / Ⅰ・アーカイブス

アリアドネ会修道院附属図書館・アネックス一号館 本館はこちら→ https://ameblo.jp/03200516-0813  検索はhttps://www.yahoo.co.jp/が良好です。

2020-02-14から1日間の記事一覧

鷗外の造られた青春小説『青年』

鷗外の造られた青春小説『青年』NEW!2020-02-14 22:32:10テーマ:文学と思想 この青春小説を今日の読者が読むとすればまず第一に躓くのは、主人公に対する作者の至れり尽くせりの自己賛美に他ならない。美男子で頭が好くて教養がある。しかも地方の名家の出…

井上靖と西田哲学 アリアドネ・アーカイブスより

井上靖と西田哲学2012-05-28 11:40:17テーマ:文学と思想 ・ 井上靖の自伝小説ものを一応読了して感じたのは、西田哲学との関係であった。両者の関係についていままで言及されたことはあるのだろうか。 自伝的小説『夏草冬涛』の中で、中学卒業後伊豆への故…

井上靖 『北の海』――井上靖における自伝文学の意味するもの アリアドネ・アーカイブスより

井上靖 『北の海』――井上靖における自伝文学の意味するもの2012-05-27 17:18:21テーマ:文学と思想 http://ec2.images-amazon.com/images/I/51AK86GRYTL._SL500_AA300_.jpghttp://ec2.images-amazon.com/images/I/516X1JF8V3L._SL500_AA300_.jpg ・ 『北の海…

井上靖 『幼き日のこと』アリアドネ・アーカイブスより

井上靖 『幼き日のこと』2012-05-26 12:55:57テーマ:文学と思想 http://ec2.images-amazon.com/images/I/51NeG5FHgXL._SL500_AA300_.jpg ・ この本は二通りの読み方が出来る。ひとつは、名作『しろばんば』などに描かれた井上の伝記的事実についてもう少し…

井上靖 『姨捨』と『夏草冬濤』アリアドネ・アーカイブスより

井上靖 『姨捨』と『夏草冬濤』2012-05-25 15:57:32テーマ:文学と思想 http://ec2.images-amazon.com/images/I/41BgS%2BzNcCL._SL500_AA300_.jpg http://ec2.images-amazon.com/images/I/51WUJc1k19L._SL500_AA300_.jpg 映画『わが母の記』が「傑作」である…

井上靖 『わが母の記』とその映像作品化 アリアドネ・アーカイブスより

井上靖 『わが母の記』とその映像作品化2012-05-22 21:21:26テーマ:文学と思想 http://ec2.images-amazon.com/images/I/41F7G5SXKGL._SL500_AA300_.jpg 最近とみに感じることであるが、文芸作品と呼ばれるものの映画化という作業についてである。映画化とは…

映画 『わが母の記』アリアドネ・アーカイブスより

映画 『わが母の記』2012-05-22 16:19:11テーマ:映画と演劇 http://www.wagahaha.jp/images/enter_p_all.jpg ・ 古い博多の繁華街、中洲大洋に久し振りに出かけました。 映画館の全景です。こうした内容の映画なのですから、昔の名残を残した映画館で見るこ…

井上靖と京都学派――『しろばんば 後篇』と『あすなろ物語』などを読む アリアドネ・アーカイブスより

井上靖と京都学派――『しろばんば 後篇』と『あすなろ物語』などを読む2012-05-21 12:47:48テーマ:文学と思想 http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/hmvjapan/cabinet/2888000/2887260.jpg?_ex=190x190&s=0&r=1 http://ecx.images-amazon.com/image…

☆井上靖の詩情 『しろばんば 前篇』を読む アリアドネ・アーカイブスより

☆井上靖の詩情 『しろばんば 前篇』を読む2012-05-19 13:11:55テーマ:文学と思想 ・ 『しろばんば』は作家・井上靖の自伝的な小説であると云う。本書の前篇は、家族の転勤に伴って移動した井上氏の幼年期の中から、湯ヶ島に暮らした数年間を描いている。そ…

トマス・ハーディ『帰郷』・2 ありあどね・アリアドネ・アーカイブスより

トマス・ハーディ『帰郷』・22019-02-26 11:01:48テーマ:文学と思想 トマス・ハーディの『帰郷』は影絵のような、影たちの物語である。つまり、主要な登場人物たちの誰もが、真に自分自身たり得ていない。 「帰郷」とは、何であるか。表題の意味する如く、…