アリアドネの部屋・アネックス / Ⅰ・アーカイブス

アリアドネ会修道院附属図書館・アネックス一号館 本館はこちら→ https://ameblo.jp/03200516-0813  検索はhttps://www.yahoo.co.jp/が良好です。

2020-02-22から1日間の記事一覧

神なき時代――バーンスタイン、ルイ・マル、ヘンリー・ジェイムズ アリアドネ・アーカイブスより

神なき時代――バーンスタイン、ルイ・マル、ヘンリー・ジェイムズ2013-06-02 08:58:43テーマ:文学と思想 神なき時代の語感を、神のみを信じるというように変換できると云うご意見は、わたしの意を満たします。これは『カディッシュ』におけるバーンスタイン…

『ある婦人の肖像』――ジェイムズの優しさ(下) アリアドネ・アーカイブスより

『ある婦人の肖像』――ジェイムズの優しさ(下)2013-06-01 12:32:29テーマ:文学と思想 若い資産付きの魅力的な女性をまたとない好機と心得る中年の二人の男女の不純な動機、こうした見え透いたジェイムズの何時もながらの極端でもあれば不自然なドラマ設定…

『ある婦人の肖像』――ジェイムズの優しさ(上) アリアドネ・アーカイブスより

『ある婦人の肖像』――ジェイムズの優しさ(上)2013-06-01 10:43:10テーマ:文学と思想 ・ 『ある婦人の肖像』のイザベル・アーチャーは、誰からも素晴らしいと評される。”素晴らしさ”の不思議さは、本人がそう思っているだけでなく、好意を寄せるものもそう…

ジェイムズの『ある婦人の肖像』の登場人物たち アリアドネ・アーカイブスより

ジェイムズの『ある婦人の肖像』の登場人物たち2013-05-30 09:11:25テーマ:文学と思想 ・ 主人公のイザベル・アーチャーは二十歳前後の若い娘である。例によって彼女の登場に先立ち、登場人物の誰もが、時には作者も加わって、彼女が如何に素晴らしい女性で…

ジェイムズの『ある婦人の肖像(上)』――第1章から8章まで アリアドネ・アーカイブスより

ジェイムズの『ある婦人の肖像(上)』――第1章から8章まで2013-05-29 00:29:12テーマ:文学と思想 http://ecx.images-amazon.com/images/I/516XFJ85YHL._SL500_AA300_.jpg 『ある婦人の肖像』は、ガーデンコートと呼ばれる、良く日本で形容される言葉として…

ジェイムズの『ねじの回転』 アリアドネ・アーカイブスより

ジェイムズの『ねじの回転』2013-05-28 14:27:57テーマ:文学と思想 ・ いよいよ『ねじの回転』である。昔から悪霊の餌食にされると云う話ならゴシックロマンでは普通だが、それが善良な子供たちが巻き込まれるとなると、ひとひねりだね。ついでに”子供が二…

☆ジェイムズの『ワシントンスクエア』 アリアドネ・アーカイブスより

☆ジェイムズの『ワシントンスクエア』2013-05-26 20:27:28テーマ:文学と思想 http://ec2.images-amazon.com/images/I/51MeUFwRfjL._SL500_AA300_.jpg ・ 『ワシントンスクエア』のような本を読むと、しばしばヘンリー・ジェイムズの文学について語られるヨ…

ジェイムズの『デイジー・ミラー』 アリアドネ・アーカイブスより

ジェイムズの『デイジー・ミラー』2013-05-26 11:15:44テーマ:文学と思想 ・ ヘンリー・ジェイムズはこの小説の主人公ウィンターボーン――変な名前?――につてこのように、読者向けの紹介をしている。 ”年齢は二十七歳。・・・・・ジュネーブで「勉学中」とい…

ジェイムズの『黄金の盃』 アリアドネ・アーカイブスより

ジェイムズの『黄金の盃』2013-05-25 18:01:04テーマ:文学と思想 http://ecx.images-amazon.com/images/I/41MX5K4Y02L._SL160_PIsitb-sticker-arrow-dp,TopRight,12,-18_SH30_OU09_AA160_.jpg ・ 『黄金の盃』を読んでその複雑な読後感はしばらくは何事も語…

ヘンリー・ジェイムズのリアリズム論 アリアドネ・アーカイブスより

ヘンリー・ジェイムズのリアリズム論2013-05-24 11:42:58テーマ:文学と思想 ・ ヘンリー・ジェイムズのリアリズムが通常の方法とは異なっていると云う点について先に言及した。近代小説は言うに及ばず文学が成立するための最小の条件、唯一の条件とも言い換…

ヘンリー・ジェイムズの小説作法 ヘンリー・ジェイムズの小説作法 アリアドネ・アーカイブスより

ヘンリー・ジェイムズの小説作法2013-05-23 14:09:38テーマ:文学と思想 ・ 古色を帯びてはいるもののヘンリー・ジェイムズの文学は依然として現代文学における”事件”である。現代英米文学圏最大の小説家という評価に留まらず、文学史的事象として論じるには…

トマス・ハーディ『テス』――不完全であることを学ぶ文学 アリアドネ・アーカイブスより

トマス・ハーディ『テス』――不完全であることを学ぶ文学2019-02-22 11:43:31テーマ:文学と思想 トマス・ハーディの文学と云うと何か異種の異なった価値観の相互的な対立(産業革命後の中産階級や知識層と新興成金ならびに地代地主と「囲い込み」の結果零落…