アリアドネの部屋・アネックス / Ⅰ・アーカイブス

アリアドネ会修道院附属図書館・アネックス一号館 本館はこちら→ https://ameblo.jp/03200516-0813  検索はhttps://www.yahoo.co.jp/が良好です。

2020-02-29から1日間の記事一覧

令和二年二月のベスト5

令和二年二月のベスト5NEW!2020-02-29 20:14:22テーマ:ブログ アリアドネ会修道院附属図書館・本館(amebablog)では、月ごとにアーカイブ・ベスト5を紹介していきたいと思います。ブログなどで書いた文章が十年ほど経って、どういうものが残されていくの…

西洋の形而上学と云う事ーー西尾幹二『国民の歴史』を読んで アリアドネ・アーカイブスより

西洋の形而上学と云う事ーー西尾幹二『国民の歴史』を読んで2014-02-22 13:11:36テーマ:歴史と文学 ・ こうして凡そ十五年も前の刺激的な、世論啓発の書を読んでみると、如何にも長閑な感じがします。と云うのも、この時代は著者がヘレニズムに類似する時代…

フランス映画『冒険者たち』とユダヤ性 アリアドネ・アーカイブスより

フランス映画『冒険者たち』とユダヤ性2014-02-19 11:21:36テーマ:映画と演劇 。 お伽噺めいた冒険活劇なのに、前後の脈絡から外れて出てくる、まるで中世の様な山の寒村の風景、羊の群れの中に埋もれるようにして沈黙の言語を語る風景が遠い昔の予言者じみ…

『東京物語』の思い出 アリアドネ・アーカイブスより

『東京物語』の思い出2014-02-17 11:46:52テーマ:映画と演劇 http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/2/20/Kamakura_Museum_of_Literature.jpg 鼎談がおこなわれた、鎌倉文学館 ・ たまたま西部邁と云う人の小津を語る、と云う番組を見ていたのです…

映画『まぼろしの邪馬台国』アリアドネ・アーカイブスより

映画『まぼろしの邪馬台国』2014-02-16 18:47:43テーマ:映画と演劇 http://ecx.images-amazon.com/images/I/61cUtdbffdL._AA160_.jpg ・ 実は軽く見ていたのである。太古の大昔の邪馬台国が関西ではなくて、自分の住んでいる近所の島原近くにあったなどと云…

歌舞伎の古層、寿ぎの演劇! アリアドネ・アーカイブスより

映画『ローザ・ルクセンブルク』2014-02-14 15:50:45テーマ:映画と演劇 ・ ブックマークに登録 http://tenjinsite.jp/img_common/ico_bm_yahoo.gif http://tenjinsite.jp/img_common/ico_bm_hatena.gif http://b.hatena.ne.jp/entry/image/http://tenjinsit…

冬の日の『ラ・ボェーム』 アリアドネ・アーカイブスより

冬の日の『ラ・ボェーム』2014-02-13 21:06:11テーマ:音楽と歌劇 ・ 寒い冬の日の午後、図書館のシアタールームにDVDの鑑賞に出向いた。ここ数年、同じものを観ることになるのだがやむを得ないことである。ミレッラ・フレーニの『ラ・ボェーム』である。…

民のことば、ことばの民 アリアドネ・アーカイブスより

民のことば、ことばの民2014-02-13 11:16:39テーマ:宗教と哲学 ・ ことばは主観とも客観とも異なる、現実と呼ばれるものとも観念的な世界とも異なる。その不思議さの最たるものは、言葉を用いるときそれが「実在」(イデアルなもの)と一致する、――と云う不…

冬の夜の博多座 アリアドネ・アーカイブスより

冬の夜の博多座2014-02-12 10:16:37テーマ:映画と演劇 http://www.hakataza.co.jp/lineup/images/h26-2/main.jpg 当日の演目は次のようである。1.傾城反魂香2.奴道成寺3.土屋主税 それぞれに三十分ほどの休憩を二度、中あいの演舞を挟んで滑稽もの?…

ヤンとマルグリット アリアドネ・アーカイブスより

ヤンとマルグリット2014-02-10 13:05:44テーマ:文学と思想 http://www.kawade.co.jp/img/cover_l/9784309202174.jpg http://img.discas.net/img/jacket/081/765/r081765537MX.jpg ・ かりに一人の文学青年がここにいて、自殺を考えるほどまでに作家の事が好…

ミシェル・マンソー『友人 デュラス』 アリアドネ・アーカイブスより

ミシェル・マンソー『友人 デュラス』2014-02-08 14:00:09テーマ:文学と思想 http://www.kawade.co.jp/img/cover_l/9784309203119.jpg 「愛人 ラマン」(原題 L'Amant)、と「友人デュラス」(原題 L'Amie)、♬「ラマン」と♬「ラミイ」、邦題では分かりにく…

わたしの言葉についての感想 アリアドネ・アーカイブスより

わたしの言葉についての感想2014-02-05 19:13:50テーマ:文学と思想 ・ わたしなりの言語観についての感想を述べれば、次のようになるであろう。 ・書記性言語――読まれることを前提として発達した言語。読まれるとは、文字で書かれると云う意味であり、通常…

ジャン・ルノワール『黄金の馬車』アリアドネ・アーカイブスより

ジャン・ルノワール『黄金の馬車』2014-02-02 22:23:53テーマ:映画と演劇 http://ecx.images-amazon.com/images/I/51Z36NQA9SL._SL500_AA300_.jpg ・ 1952年制作のジャン・ルノワール監督の『黄金の馬車』は、何かオペラを観たような感じがする。つまり…

『東大紛争45年目の真実――教授たちの告白録』クローズアップ現代・をみて感じる アリアドネ・アーカイブスより

『東大紛争45年目の真実――教授たちの告白録』クローズアップ現代・をみて感じる2014-01-30 20:56:32テーマ:政治と経済 東大紛争? ・ 東大闘争の最終局面を握る、加藤総長代行以下のブレーンの内部記録が、ある物故した元物理学教授の書庫の中に保管されて…

冬のなかやすみ――マルグリット・デュラスの二つの秘められた経験、二つの時代 アリアドネ・アーカイブスより

冬のなかやすみ――マルグリット・デュラスの二つの秘められた経験、二つの時代2014-01-25 11:15:39テーマ:文学と思想 ・ たとえばわたしたちは、作家と作者その人とが別の人格を持つことを知っている。現在、わたしが関心を持っている作家、マルセル・プルー…

オペレッタ 『こうもり』 アリアドネ・アーカイブスより

オペレッタ 『こうもり』2013-12-24 00:18:27テーマ:音楽と歌劇 http://ts1.mm.bing.net/th?id=H.4986557010870464&w=127&h=137&c=7&rs=1&pid=1.7 http://ts3.mm.bing.net/th?id=H.4899944716699678&w=168&h=152&c=7&rs=1&pid=1.7 ・ わたしは歳の瀬の賑わ…

デュラスの新約と旧約の時代――『苦悩』をめぐる会話・2 アリアドネ・アーカイブスより

デュラスの新約と旧約の時代――『苦悩』をめぐる会話・22013-12-22 18:29:30テーマ:文学と思想 ・ http://ts4.mm.bing.net/th?id=H.4964188817195827&w=111&h=152&c=7&rs=1&pid=1.7 http://ts3.mm.bing.net/th?id=H.5042829698859538&w=111&h=152&c=7&rs=1&…

”破壊された顔――デュラス『苦悩』をめぐる会話” アリアドネ・アーカイブスより

”破壊された顔――デュラス『苦悩』をめぐる会話”NEW!2020-02-29 08:35:33テーマ:文学と思想 2013年の記事です。ロベール・Lを待ちながら――マルグリット・デュラス『苦悩』2013-12-20 22:00:19テーマ: 文学と思想 マルグリット・デュラスの『苦悩』は、たま…

ロベール・Lを待ちながら――マルグリット・デュラス『苦悩』 アリアドネ・アーカイブスより

ロベール・Lを待ちながら――マルグリット・デュラス『苦悩』2013-12-20 22:00:19テーマ:文学と思想 マルグリット・デュラスの『苦悩』は、たまたま同時期に書かれた六篇が合装された短編集と云うのとは、少し違う。 http://ecx.images-amazon.com/images/I/5…

パリと云う都市――サガンの『一年ののち』の祝祭性 アリアドネ・アーカイブスより

パリと云う都市――サガンの『一年ののち』の祝祭性2013-12-14 11:30:50テーマ:文学と思想 http://ecx.images-amazon.com/images/I/51P7T9l565L._SL500_AA300_.jpg ・ 一読して感じるのはパリ人の人間模様であるよりは、彼らの悲哀と喜怒哀楽の感情こもごもを…

小津の問題作『秋刀魚の味』(1962年)と中村登『暖春』(1966年)アリアドネ・アーカイブスより

小津の問題作『秋刀魚の味』(1962年)と中村登『暖春』(1966年)2013-12-12 15:11:44テーマ:映画と演劇 ・ 何からなにまで小道具まで含めてそっっくりなのに、何かが少し違う、今回はそんなお話をしてみたいと思います。 http://ecx.images-amazo…

試写会にて――映画『永遠の0』アリアドネ・アーカイブスより

試写会にて――映画『永遠の0』2013-12-12 11:35:35テーマ:映画と演劇 http://image.eiga.k-img.com/images/movie/58291/200x133.jpg?1386150541 ・ 最近の映画にはそれなりの良さがあって、特撮の素晴らしさである。空母艦上の戦闘機の離着陸のリアルな撮影…

木下恵介の『風花』(1959年)――美しき日本のために アリアドネ・アーカイブスより

木下恵介の『風花』(1959年)――美しき日本のために2013-12-06 20:16:11テーマ:映画と演劇 http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/1941/4988105061941.jpg?_ex=240x240&s=2 http://ecx.images-amazon.com/images/I/51ueIkaD44L._S…

岸田今日子の映画『悪党』(1965年)アリアドネ・アーカイブスより

岸田今日子の映画『悪党』(1965年)2013-12-06 18:34:01テーマ:映画と演劇 ・ 秋の日の午前十一時、観客席凡そ250名の福岡市総合図書館「シネラ」の新藤兼人特集に臨んだ。平土間の座席と後部は映画館には珍しい階段席である。 http://toshokan.cit…

アイヒマンとはだれか?――ハンナ・アーレント『イェルサレムのアイヒマン』を読んで アリアドネ・アーカイブスより

アイヒマンとはだれか?――ハンナ・アーレント『イェルサレムのアイヒマン』を読んで2013-12-04 21:54:22テーマ:歴史と文学 http://ecx.images-amazon.com/images/I/51R2S94WH8L._SL500_AA300_.jpg みすず書房・1994年新装版を使用 ・ 最近、東京の岩波…

『オセロ- 』と『ハムレット』アリアドネ・アーカイブスより

『オセロ- 』と『ハムレット』2013-12-01 09:20:22テーマ:文学と思想 http://ecx.images-amazon.com/images/I/41MFBbyDV0L._AA160_.jpg ・ 今回利用したのは、小田島雄志訳の白水社版と、1982年のフランクリン・メルトン演出、ウィリアム・マーシャル主…