2020-03-10から1日間の記事一覧
映画、トルストイの『終着駅』2014-10-22 10:39:36テーマ:映画と演劇 http://usagi.be/coco/_image/79a736bec69610679fd0d6d43c2d9fec.jpg 悪妻、について、例えば次のような記述がWikipediaにおいて参照することができる。 いわゆる「世界三大悪妻」(世界…
田中優子の『江戸の想像力』――にほんおのこの理想2014-10-20 21:29:56テーマ:歴史と文学 http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/0073/9784480080073.jpg?_ex=200x200&s=2&r=1 松岡正剛言うところの”着物召します教授”殿の、田中優子の…
到来する言語、あるいは言語の到来性について――素晴らしい言語の冒険旅行――2014-10-02 15:21:10テーマ:宗教と哲学 ―― 凡そ表現しうるところのものは十全に表現しうる、語り得ぬものについては沈黙しなければならない。――ルードヴィッヒ・ヴィトゲンシュタイ…
終戦直後の小林秀雄――『私の人生観』1948年と近代絵画論1958年のその十年2014-09-26 21:26:28テーマ:文学と思想 小林秀雄に『私の人生観』と云う講演録が残されている。終戦後の余燼が未だ燻っていたころ、有名人・小林秀雄がどのようなスタート台に立って…
おなかいっぱい食べたい~子供の貧困~2014-09-25 23:34:58テーマ:社会と地域 数年前、給食費を払わない親たちの問題を取り上げたマスメディアがあった。給食費の支払いを平然と踏み倒す親たちの存在に、一億総中流と呼ばれた時代とは隔世の感があると感じ…
堀辰夫の『死のかげの谷』と云う経験・22014-09-24 12:40:09テーマ:文学と思想 たとい、死の陰の谷を歩こうとも、私はわざわいを恐れません。あなたが私とともにおられますから。あなたのむちとあなたの杖、それが私の慰めです。(詩篇23) 死の影の谷、死…
堀辰雄の『死のかげの谷』と云う経験2014-09-22 11:14:36テーマ:文学と思想 死のかげの谷、一般には『風立ちぬ』の最終章とされている一章は特異な音質を秘めている。それは一人の作家の、生涯の分岐を成す作品の、その最後を示す到達点と云ういい方が、相…
水俣と三井三池、その労務管理の起源、その精神病理学的アプローチについて2014-09-18 10:29:35テーマ:歴史と文学 ――わたしは社会思想史の専門家ではないので割引して聴いてもらいたいのですが、わたしが石牟礼さんの『苦海浄土』をこの歳になって初めて読…
鎌田慧『去るも地獄残るも地獄』を読む2014-09-17 09:03:18テーマ:文学と思想 さあhttp://ecx.images-amazon.com/images/I/61hkO5cXpiL._SL500_SY344_BO1,204,203,200_.jpg あああああああ 鎌田慧の『去るも地獄残るも地獄』は1960年の三井三池闘争の終了か…
『苦海浄土』を読む2014-09-16 11:41:39テーマ:文学と思想 http://ecx.images-amazon.com/images/I/519CVVWX3JL._SL160_.jpg トーマス・マンの『魔の山』の思い出の時代を生きていたころ、郷里では石牟礼道子の同書が鋭意書き継がれつつあった。至近距離に…
『魔の山』の思い出2014-09-12 19:15:38テーマ:文学と思想 書棚から埃を払いながら取り出した本は高橋義孝訳の新潮文庫、昭和四十四年三月二十日発行とある。この年に読んだはずで、――そのことはあとで述べるような特別な思い出と結びついているのだが――読…
コンテナハウスに暮らすこどもたち2014-09-08 20:21:25テーマ:社会と地域 先回は46回にまで至った寅さんシリーズの苦渋について語ったのだが、その中で悲痛であったのは、面接試験で落ち続ける寅次郎の甥の満男が、もう、これ以上面接で嘘を言い続けるのは…
寅さんシリーズの第四十六作2014-09-08 08:58:23テーマ:映画と演劇 寅さんシリーズも46作目に来て随分遠くまできたものだなと云う思いを持つたのはわたしだけだろうか。寅さんシリーズに対して批判的な一人でありながら、43作、そして本作の苦さはどうだろ…