アリアドネの部屋・アネックス / Ⅰ・アーカイブス

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六月度のベスト・5

六月度のベスト・5
NEW!2020-06-30 22:31:33
テーマ:ブログ

 六月度のベスト・5は、以下のようになりました。
 村上春樹のものが一位、二位となりました。現下の現代日本文学の状況下のなかで、ほとんど批判的言説が不在のなかで、この書はどういう威風に読まれているのでしょうか。
 ちなみに、昭和二十三年生まれの私は村上とほとんど同世代ということになります。しかし身に着けた文学的趣向は、まるで異なったものとなりました。
 世代の断絶にご注目!

 四位に珍しく、時事評論風のものが入りました。読まれてみれば分かるように、私の政治的な言表は文学と別ではありません。政治は政治、文学は文学、ではないのです。政治の問題は言葉の問題であり、言葉の問題は文学と美学に関わる問題です。政治世界における昨今の言葉の腐敗に対して、言葉の変質に対して、少なくとも文学に関わるものが無関心であってよかろうか、と言うのが一貫した私の姿勢です。

 三位と五位の冨山和子の『日本の米』に関するもの、ゲーテの異色の長編小説『親和力』は、本来の私のテリトリーを代表するものたちのなかの一つと一つです。

1.
村上春樹 短編『蛍』と『ノルウェイの森』 流行作家が見失ったものと見捨てたもの 2012-11-
https://ameblo.jp/03200516-0813/entry-12537242557.html

2.
ノルウェイの森” を廻る二人の悪党 その1 永沢さんの場合――社会事象としての村上春樹・第5夜
https://ameblo.jp/03200516-0813/entry-12505536329.html

3.
日本と欧米の自然観の違いについて――富山和子”日本の米”其のほかを読んで(2011/7)
https://ameblo.jp/03200516-0813/entry-12512191978.html

4.
右寄りと左寄り、あるいは政治の色分けについて
https://ameblo.jp/03200516-0813/entry-12505575180.html

5.
ゲーテ『親和力』
https://ameblo.jp/03200516-0813/entry-12505539231.html