12月のベスト5
第一位は、私の政治論が依然として首座を保持しています。確か七八月ころよりこの位置にありますので、今年の後半はこの記事が関心を呼んだということでしょうか。他方、国内の政治政局は、安倍政権から菅政権への移行期にあたります。この文章は、従来は農村に基盤を置いていると言われた自由民主党の、それも安倍政権の政治基盤が都市部の、比較的裕福な層にあることを念頭に置いた政治論でした。同時に、自由民主党の政治基盤は若年層にもある、という風に言われてきています。若年層の保守化は何を意味するのでしょうか。他方、世界に目を転ずると、アメリカ合衆国のサンダーズ現象に見られる支持層の一部急進化、香港や台湾における民主主義の問い直し作業など、日本との極端な温度差異が感じられる昨今です。
日本はどこに行くのでしょうか。
さて、今年最後の月間ベスト5の特徴は、5位以内に村上春樹に関するものが三つを占めている、という点でしょう。むしろ流行作家を書いたものがここまで順位を上げたのは当然ともいえるのですが、関心度の高さが感じられます。この現象は、以前のYahoo!blog時代にもあったもので、この一年間余、春樹もののラインアップが少なかったことは意外にも感じていたことでした。つまりYahoo!blog時代に殉じてきているようです。
されど村上春樹もの、彼についての批判的な文章が多い中で、多くの方は読んで当惑されるかもしれませんが、その中でも多数彼について書いた文章は数ある中で御薦めは――当該の一位のものです。
よいお年を!
1
右寄りと左寄り、あるいは政治の色分けについて | アリアドネの部屋 (ameblo.jp)
2
村上春樹 短編『蛍』と『ノルウェイの森』 流行作家が見失ったものと見捨てたもの 2012-11- | アリアドネの部屋 (ameblo.jp)
3
”ノルウェイの森” を廻る二人の悪党 その1 永沢さんの場合――社会事象としての村上春樹・第5夜 | アリアドネの部屋 (ameblo.jp)
4
日本と欧米の自然観の違いについて――富山和子”日本の米”其のほかを読んで(2011/7) アーカ | アリアドネの部屋 (ameblo.jp)
5
☆”ノルウェイの森” を廻る二人の悪党 その2 レイコさんの場合――社会事象としての村上春樹・第 | アリアドネの部屋 (ameblo.jp)