アリアドネの部屋・アネックス / Ⅰ・アーカイブス

アリアドネ会修道院附属図書館・アネックス一号館 本館はこちら→ https://ameblo.jp/03200516-0813  検索はhttps://www.yahoo.co.jp/が良好です。

2021-07-01から1ヶ月間の記事一覧

トリコロール”白の愛” アリアドネ・アーカイブスより

トリコロール”白の愛” 2009-11-06 19:53:18 テーマ: 映画と演劇 トリコロール三部作の最後に見る機会を得た”白の愛”。第一作目の”青の愛”が愛の不可能性と人間不信を底辺として、生きていくことの相対的な折り合いを描いていたのに対して、ここでは性的不能…

鹿島茂の『失われた時を求めて』の完読を求めて〜「スワンの家の方へ」精読

鹿島茂の『失われた時を求めて』の完読を求めて〜「スワンの家の方へ」精読 NEW!2021-07-26 15:55:56 テーマ: 文学と思想 初めて読むプルーストの入門書というよりも、読んでみようとして挫折した経験のある読者向けの解説書、と言えばいいだろうか。 内容…

パヴェーゼを読みたくて〜『女ともだち』 

パヴェーゼを読みたくて〜『女ともだち』 NEW!2021-07-26 13:29:50 テーマ: 文学と思想 パヴェーゼ最晩年の本、と言うことは、この本を書いてから一年後に彼は亡くなるのだが、あのスキャンダラスでもあればミステリアスな事件とともに。 先回書いた『美し…

トリュフォーの”終電車” アリアドネ・アーカイブスより

トリュフォーの”終電車” 2009-11-06 16:37:14 テーマ: 映画と演劇 フランス文化の香気とはこのようなものである、と言わんばかりの力を見せつけた作品である。”アメリカの夜”が今世紀のハリウッドをはじめとする映画産業と映画人への賛辞で貫かていいたよう…

トリュフォーの思春期 アリアドネ・アーカイブスより

トリュフォーの思春期 2009-11-06 15:36:15 テーマ: 映画と演劇 事前に予備知識をほとんど持たなかったので、いかにもヌーベルヴァーグ風の映画手法や素材の選び方に、初期の作品を予想させた。1976年とは、わたしが映画鑑賞から遠ざかっていた時期なので既…

映画”存在の耐えられない軽さ” アリアドネ・アーカイブスより

映画”存在の耐えられない軽さ” 2009-11-05 15:26:02 テーマ: 映画と演劇 ”存在の耐えられない軽さ”とは、本当は共産主義という名の官僚主義社会がどのように市民を扱ったかということ、さらには”正常化”という名前の下でなされた抵抗勢力への分断化された日…

トリコロール三部作”青の愛”をみる アリアドネ・アーカイブスより

トリコロール三部作”青の愛”をみる 2009-11-04 12:02:52 テーマ: 映画と演劇 キエシロフスキのトリコロール三部作は、”赤の愛”に続いて二作目ということになる。”赤の愛”では運命の糸のように赤い糸が経巡り、人々の離散と結合を条件づける。”青の愛”では有…

若者は最高の教師である

若者は最高の教師である NEW!2021-07-09 13:32:48 テーマ: 文学と思想 表記の事を常々想うようになったのは、年齢のせいもあるのかもしれない。或いは、青春は最高の教師である、と書くこともできたかもしれない。こちらの方が趣旨と含意をより伝えてくれて…

映画”めぐりあう時間たち”をみる アリアドネ・アーカイブスより

映画”めぐりあう時間たち”をみる 2009-11-04 11:22:58 テーマ: 映画と演劇 アメリカ映画だから少し軽く見ていたところもあったのかもしれないが、予想以上の出来に少なからず驚いた。舞台はロンドン郊外の田園の緑溢れるリッチモンド。イギリスの女流作家ヴ…

ブニエルの”昼顔”をみる アリアドネ・アーカイブスより

ブニエルの”昼顔”をみる 2009-11-03 12:17:35 テーマ: 映画と演劇 この映画が作られた1967年とはパリの5月革命の嵐が吹き荒れる前の世界である。国内においてもヴェトナム反戦運動の機運が予感と期待を孕みながらその不気味な予兆を見せ始めた時代である。…

六月のベスト10

六月のベスト10 6位から10位まで NEW!2021-07-02 18:32:07 テーマ: ブログ 一見して、6位から10位までのラインナップの方がおもしろいですね。 6 『ヴァージニア・ウルフ『波』』・ ヴァージニア・ウルフの『波』は六人の独唱者によるモノローグ集である…

六月のベスト5

六月のベスト5 NEW!2021-07-02 18:28:17 テーマ: ブログ 六月のベスト5は以下の通りです。 昨夜は、熊本県荒尾市までの久々のスケーターツーリングでーー大牟田までは西鉄本線を利用しましたがーー疲れて早く寝ねてしまいました。 1 『村上春樹 短編『蛍…