アリアドネの部屋・アネックス / Ⅰ・アーカイブス

アリアドネ会修道院附属図書館・アネックス一号館 本館はこちら→ https://ameblo.jp/03200516-0813  検索はhttps://www.yahoo.co.jp/が良好です。

2020-10-01から1ヶ月間の記事一覧

死の影の谷を生きる 古代の殯について

死の影の谷を生きる 古代の殯について NEW!2020-10-31 20:57:45 テーマ: アリアドネの日記 大切な人を亡くして、墓参りが欠かせなくなった人たち、死者の思い出に曳きずられて悲嘆の日々を送る人々の気持ちはわかります。しかし私の悲しみはそのような形を…

10月のベスト・10 (6位~10位)

10月のベスト・10 (6位~10位) NEW!2020-10-31 20:25:18 テーマ: ブログ 6位に私のサイクリング日誌が入りました。何年か経てば懐かしい夏の日の思い出として思い出すこともあることでしょう。また、走りたくなりました。 これも含めて、いずれも…

10月のベスト・5

10月のベスト・5 NEW!2020-10-31 20:11:26 テーマ: ブログ 前略。秋風が立ち、風が頬を拭う。早いもので、blogよりのお引越し寄りにから一年と二か月余が過ぎました。その間も私の身辺に変化はなく、平々凡々とした日々が続いております。しかし、日常が…

オースティン『エマ』・ⅲ アリアドネ・アーカイブスより

オースティン『エマ』・ⅲ 2017-06-05 13:16:52 テーマ: 文学と思想 結局、日本語にして上下二段組五百ページに迫ろうとする長大な物語を読み終えて感じる不思議な不全感は何だろうか。一連の謎解きにもにた婚礼ゲームを演じ終えて、最終的にはかくも目出度…

オースティン『エマ』・Ⅱ アリアドネ・アーカイブスより

オースティン『エマ』・Ⅱ 2017-06-05 11:27:32 テーマ: 文学と思想 さて、それからの続きであるが、村の牧師エルトンの意思を取り違えたエマは失敗に凝りて、ハリエットに対していらざる世話は罪造りであることを学ぶ。にもかかわらずハリエットの傷心を見…

オースティン『エマ』・Ⅰ アリアドネ・アーカイブスより

オースティン『エマ』・Ⅰ 2017-06-04 18:41:37 テーマ: 文学と思想 『エマ』は不思議な小説である。小説技法の巧みさと云う点では神技と云うものを感じさせるし、内容の平明さ、平凡さ、と云う意味では年齢からする衰えをも感じさせるが、しかしかく云う批…

オースティン『説き伏せられて』 アリアドネ・アーカイブスより

オースティン『説き伏せられて』 2017-06-02 14:48:53 テーマ: 文学と思想 ”アンは若いころ分別を強いられ、年をとるにつれてロマンスを学んだ”(本文) オースティンの最後の作品は、この一行に云い尽くせるであろう。通常人は、年長けて理性や分別を学ぶ…

J・L・カー『ひと月の夏』 アリアドネ・アーカイブスより

J・L・カー『ひと月の夏』 2017-06-02 13:27:20 テーマ: 文学と思想 現代の擬古典主義と呼んでもいい、カー(James.Lloyd.Carr)と云う本国でも必ずしも知名度の高いとは言えない作家の掌編『ひと月の夏』、――第一次大戦後のイングランドの片田舎の廃墟にも…

ハイネ『流刑の神々・精霊物語』 アリアドネ・アーカイブスより

ハイネ『流刑の神々・精霊物語』 2017-05-21 18:42:42 テーマ: 文学と思想 ハインリッヒ・ハイネの『流刑の神々・精霊物語』(岩波文庫版・小沢訳)を読むと今から百五十年以上も前のドイツロマン派の残り香が香る名著が、如何に新国学ともとも評された柳田…

ジョージ・スタイナー『悲劇の死』(1961) アリアドネ・アーカイブスより

ジョージ・スタイナー『悲劇の死』(1961) 2017-05-15 01:10:21 テーマ: 文学と思想 (はじめに) もし、以下の文章に心当たりがある方はお読みください。 "近代文学とは、言語の一般的な行為を、ある段階において反省的に捉え直すと云う自我の目覚めと云…

”ことば”の揺籃のなかへ!――なぜ”思想”と云わないで”言葉”と云うのか アリアドネ・アーカイブスより

”ことば”の揺籃のなかへ!――なぜ”思想”と云わないで”言葉”と云うのか 2017-05-03 07:04:32 テーマ: 文学と思想 言語学と云う分野は形而上学と云う言葉と同じく難しそうで学んだことがありませんが、最近は、従来であれば「思想」と云うところを、無意識のう…

『太陽の季節』小説と映画制作の間・(下) ”太陽の季節”を終焉させたもの  アリアドネ・アーカイブスより

『太陽の季節』小説と映画制作の間・(下) ”太陽の季節”を終焉させたもの 2017-04-23 20:13:58 テーマ: 文学と思想 手短に、要点だけをお話ししましょう。 『太陽の季節』エンディングは、後年の村上春樹の『ノルウェイの森』と並んで、印象深いものの一つ…

10月のベスト10 6位から10位まで (中間発表)

10月のベスト10 6位から10位まで (中間発表) NEW!2020-10-15 00:44:25 テーマ: ブログ 6位以降も、細かい順位の入れ替わりを除けば、大きな変化はないようです。 10位に、鴎外と漱石の比較文学論が入ってきました。 鴎外も漱石ももっともっと読んでほし…

10月のベスト5(中間発表)

10月のベスト5(中間発表) NEW!2020-10-15 00:29:53 テーマ: ブログ 先月に引き続いて私の政治論が一位を維持しています。有難くも恐縮でもあるのですが、私のような者の政治的見解にお付き合いくださりありがとうございました。 その他もあまり変動はな…

『太陽の季節』小説と映画制作の間・(中)アリアドネ・アーカイブスより

『太陽の季節』小説と映画制作の間・(中) 2017-04-23 13:06:44 テーマ: 文学と思想 ロシアンルーレットと云うのがありますが、喩えとしては適当ではないのかもしれませんが、命を懸けた緊迫感と云う点では『太陽の季節』のなかでクライマックスを築く、津…

『太陽の季節』小説と映画制作の間・(上) アリアドネ・アーカイブスより

『太陽の季節』小説と映画制作の間・(上) 2017-04-22 21:55:44 テーマ: 文学と思想 石原慎太郎氏の50年代の諸作を読んでいて感じたのは、『太陽の季節』だけが今日においても十分な説得力を持って読めるし、作品の出来栄えだけでなく、作者の登場人物に対…

映画『日々是好日』再見

”映画『日日是好日』について” NEW!2020-10-05 22:21:44 テーマ: 映画と演劇 今日見るともなく夕食後の徒然にテレビのチャンネルを開いたら、二年ほど前に見た映画『日日是好日』が番組表に座って言いました。実を言うと、この映画を観たときの感慨は薄れて…

寅さん27作『浪速の恋の寅次郎』(昭和56年)

寅さん27作『浪速の恋の寅次郎』(昭和56年) NEW!2020-10-04 10:57:35 テーマ: 映画と演劇 BSでは毎週土曜日、ここ数年継続的に寅さんシリーズをやっているようですが、たまたまチャンネルを入れてそれが寅さんの画像だと見るともなく見てしまいます。昨夜…

寅さん27作『浪速の恋の寅次郎』(昭和56年)

寅さん27作『浪速の恋の寅次郎』(昭和56年) NEW!2020-10-04 10:57:35 テーマ: 映画と演劇 BSでは毎週土曜日、ここ数年継続的に寅さんシリーズをやっているようですが、たまたまチャンネルを入れてそれが寅さんの画像だと見るともなく見てしまいます。昨夜…

らためてシェイクスピア四大悲劇について・7 マクベス夫人とガートルード――『マクベス』と『ハム・・・アリアドネ・アーカイブスより

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・7 マクベス夫人とガートルード――『マクベス』と『ハム 2017-04-12 08:26:07 テーマ: 文学と思想 『マクベス』と『ハムレット』をひとつながりの物語として読むと云うことを推奨し提案していた。両作品をよりよ…

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・6 戸所研究室のシェイクスピア四大悲劇の概要 アリアドネ・アーカイブスより

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・6 戸所研究室のシェイクスピア四大悲劇の概要 2017-04-11 11:19:41 テーマ: 文学と思想 インターネットは大変に便利なので、戸所研究室と云うシェイクスピア研究サイトをご紹介します。概要の説明だけでなく、…

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・5 人間であるとは、そして人間であり続けることとは―― アリアドネ・アーカイブスより

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・5 人間であるとは、そして人間であり続けることとは―― 2017-04-11 08:30:34 テーマ: 精神病理と現象学 『ハムレット』を初めて映画で見たとき、感じた違和感は忘れない。父の霊と称するものの異様さ、である。…

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・4 四大悲劇を並び替えると文学史になる? アリアドネ・アーカイブスより

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・4 四大悲劇を並び替えると文学史になる? 2017-04-10 23:10:22 テーマ: 文学と思想 そこは素人の気楽さ、と云うことでお許し願いたい。 数年前よりシェイクスピアの戯曲の全作品を読んでみようと企てて、最後に…

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・3  四大悲劇についての所感 アリアドネ・アーカイブスより

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・3 四大悲劇についての所感 2017-04-09 08:42:06 テーマ: 文学と思想 『マクベス』の世界は、人間は魑魅魍魎や、魔女や精霊と云った自然を離れて、目的と手段系と云う現実の世界の冷徹さの論理を理解することな…

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・2 アリアドネ・アーカイブスより

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・2 2017-04-08 16:28:01 テーマ: 文学と思想 シェイクスピアの四大悲劇を、思想の流れとして通読し解釈をする、と云うのはなかなかに困難である。 既に『マクベス』において、中世的人間像の崩壊と云うものが描…

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・1 オフィーリアとガルトルードと――自己犠牲の愛と鎮魂 アリアドネ・アーカイブスより

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・1 オフィーリアとガルトルードと――自己犠牲の愛と鎮魂 2017-04-07 23:42:13 テーマ: 文学と思想 シェイクスピアの作品群は夫々において完成度が高いのでなかなかに作品間のテーマの継続性と同一性と云うことを…

動物の自然、人間の自然――嘘を言うと云うこと アリアドネ・アーカイブスより

動物の自然、人間の自然――嘘を言うと云うこと 2017-03-31 07:11:13 テーマ: 文学と思想 忖度 とはなんぞや?と云う論議に関して、私的言語と云う考え方に賛同をいただきましたが、そこまで言うのは言いすぎて、正しくは、言語の私的使用、と云う範囲に留め…

花を探しに・・・・・ ”秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず”――式部と潤一郎、康成そして兼好 アリアドネ・アーカイブスより

花を探しに・・・・・ ”秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず”――式部と潤一郎、康成そして兼好 2017-02-26 09:20:03 テーマ: 文学と思想 六十年代の高揚期のあとを受けて運命づけた二つの書、『源氏物語』と『細雪』と。しかしこの二つの書は、櫻花の絢…

9月のベスト20 15位~20位まで

9月のベスト20 16位~20位まで NEW!2020-10-01 07:06:02 テーマ: ブログ Yahoo!blog時代に上位にあったものがこの位置にあります。――青山昌文『芸術史と芸術理論』『小磯良平の一枚の絵』 18位に『安倍政治と衆愚制民主主義』が入っています。安倍政治も…

9月のベスト20 11位~15位まで

9月のベスト20 11位~15位まで NEW!2020-10-01 06:51:32 テーマ: ブログ 11位から15位にはどのようなものが入っているのでしょうか。 最近の記事として、ドキュメンタリー映画『ニューヨーク公共図書館』が入りました。 11 https://ameblo.jp/03200516-…