2019-12-01から1ヶ月間の記事一覧
”建築の哲学”――身体と空間の探究2010-01-10 01:22:13テーマ:文学と思想 理工系大学図書館の片隅に、忘れ去られてように大冊の間に挟み込まれていた小冊子、A5の小版の150ページほどの内容は”建築”に分類されていたが、立派な哲学の本なのである。 四日谷敬…
回想の遠藤周作”沈黙”と60年代2009-12-26 13:16:43テーマ:文学と思想 遠藤周作の”沈黙”は発表された1966年という年が私にとって重要な意味を持っている。60年安保闘争と68年のパリの5月革命をはじめとする世界的な若者たちの反乱、この事件は私の…
ミラン・クンデラ” 存在の耐えられない軽さ ”1984年刊2009-12-22 01:08:37テーマ:文学と思想 <存在の軽さと重さ>表題を雄弁に説明するものとして冒頭に次のようにある。有名な件だが、再度引用してみる。 ”もし永劫回帰が最大の重荷であるとすれば、…
E.トッド”デモクラシー以後”――サルコジ的局面とは何か!ライオンとペリカンの会(95回)2009-12-18 23:51:32テーマ:文学と思想 E.トッドのこの書は、いはゆる”サルコジ局面”と命名された現代フランス政治思想史のもっともアクチャルな現下の政治状況を扱…
カポーティの”あるクリスマス”2009-11-20 12:17:53テーマ:文学と思想 今年は暖かい陽気がいつまでも続いて、それからある日気がついたら晩秋の乾いた落葉の葉音を聴いていた、という感じで、ほかのあるお仲間の方が“クリスマスの思い出”を紹介されていたか…
大島一彦”ジェイン・オースティン――「世界一平凡な大作家」の肖像2009-11-08 19:27:35テーマ:文学と思想 すきは好きなのだがジェイン・オースティンについては今まで改めて考えてみたことがない。この新書版の薄い本も大学の図書館の授業と授業の間に立ち寄…
中島敦展について2009-07-29 07:05:13テーマ:文学と思想 須賀敦子論では画期的な著書がある、神谷光信さんの最新ブログである。 中島敦は、懐かしい!何といっても高校の教科書!いまでも、ああ、あんな話題だったねと、古びることはない。なぜ、虎になった…
フランソワ―ズ・サガンの生きた時代2009-06-21 01:19:49テーマ:文学と思想 フランソワーズ・クワレーズ、1935年6月21日アヴェロン県カジャール生まれ、2004年9月24日アルヴァドス県オンフールの病院で死去。69歳。もっと若く死去しているような気がするのは…
ブルームズ デイ2009-06-06 15:46:27テーマ:文学と思想 6月6日 土曜日 曇り 今から105年前のアイルランドは首都ダブリンの今日一日の出来事を背景に、主人公レオポルド・ブルームとスティーブン・ディーダラスの一日の軌跡を、ギリシャ神話の英雄おデ…
”ノルウェイの森”のまとめ――社会事象としての村上春樹・第9夜 2011-12-26 15:562019-10-19 10:58:16テーマ:アリアドネアーカイブス ”ノルウェイの森”のまとめ――社会事象としての村上春樹・第9夜2011-12-26 15:56:29テーマ: 歴史と文学 誰しも中年になれば…
九鬼周造に現れた五感――『「いき」の構造』を読む2009-05-31 17:01:21テーマ:文学と思想 九鬼周造の本については少し落ち着いて論じることが必要だろう。とりあえず、今回最も注目したのは、次の部分であった。 (視覚と聴覚ではなく)、この味覚と嗅覚と触…
「星の王子さま」と「夜間飛行」を読む、あるいはアンダルシアの風のように2009-04-29 12:15:34テーマ:文学と思想 「星の王子さま」と「夜間飛行」を読む、あるいはアンダルシアの風のように いまさらこの本の魅力を語るっていっても、野暮の極みですよね。…
文学における妹の力2009-04-11 00:46:59テーマ:文学と思想 文学における女性的なもの、というとフェミニズム関係のものがありますが、我が国においては、柳田の妹の力、などが有名ですね。森鴎外の安寿と厨子王ではあまりにも健気ですが、島崎藤村の夜明け…
ヴァージニア・ウルフ『ジェイコブの部屋』の女たち――黄昏のロンドン(73)2019-08-08 17:00:50テーマ:文学と思想 https://blogs.yahoo.co.jp/takata_hiroshi_320/12557309.html?__ysp=44GY44GH44GE44GT44G244Gu6YOo5bGL 読んでから九年以上が経過した。…
十三夜 一葉樋口夏子ことひなっちゃんを偲んで 『おおつごもり』、『にごりえ』、『十三夜』2019-08-22 20:21:28テーマ:アリアドネアーカイブス 原文:https://ameblo.jp/03200516-0813/entry-12510346810.html 2015年7月の記事の再録です。https://blogs.…
樋口一葉日記 子供の宇宙 その二 (2015年07月)(再録)2019-08-22 20:33:15テーマ:アリアドネアーカイブス 原文:https://ameblo.jp/03200516-0813/entry-12505542720.html樋口一葉日記 子供の宇宙 その二2015-07-14 08:51:01テーマ: 文学と思想 ・ まあ…
樋口一葉、子供の宇宙 その一(2015年7月)の再録2019-08-22 20:30:28テーマ:アリアドネアーカイブス 原文:https://ameblo.jp/03200516-0813/entry-12505542718.html樋口一葉、子供の宇宙 その一2015-07-13 21:46:34テーマ: 文学と思想 標記の者の再録で…
生き急ぐ聖性――『ロミオとジュリエット』の場合(2012年2月) 再録2019-08-22 22:33:14テーマ:アリアドネアーカイブス 2012年2月の記事の再録です。https://ameblo.jp/03200516-0813/entry-12505536695.html 原文:https://ameblo.jp/03200516-0813/entry-…
シェイクスピアの女性像(2018年1月) 再録2019-08-22 22:38:56テーマ:アリアドネアーカイブス 原文:https://ameblo.jp/03200516-0813/entry-12505574577.htmlシェイクスピアの女性像2018-01-25 11:54:43テーマ: 文学と思想 シェイクスピア文学の多面性、…
映画 Once ダブリンの街角で について2014-12-04 13:13:10テーマ:映画と演劇 http://ts1.mm.bing.net/th?&id=HN.608037425263411622&w=300&h=300&c=0&pid=1.9&rs=0&p=0 本物の歌手をつかって、ハンドカメラで撮った、ドキュメント風の映画、音楽好きの、年…
シェイクスピア文学の多面性、悲劇について(2016年9月) 再録2019-08-22 22:45:58テーマ:アリアドネアーカイブス 原文:https://ameblo.jp/03200516-0813/entry-12505553488.htmlシェイクスピア文学の多面性、悲劇について2016-09-25 07:17:53テーマ: 文…
小磯良平の一枚の絵――『斉唱』 昭和16年(2012年9月) ”アリアドネの部屋”アーカイブより2019-08-23 22:06:31テーマ:アリアドネアーカイブス 原文:https://ameblo.jp/03200516-0813/entry-12505537116.html小磯良平の一枚の絵――『斉唱』 昭和16年2012…