2021-03-01から1ヶ月間の記事一覧
様式美としての文法――ヴィスコンティ”夏の嵐”について 2009-09-18 23:32:01 テーマ: 映画と演劇 わたしはまだロッセリーニの映画を一本も見たことがないので所詮はネオリアリズモという運動を云々する資格はないだろう。例えばピエトロ・ジェルミの”鉄道員”…
40年目のゴダール 2009-09-17 14:31:25 テーマ: 映画と演劇 最初に、以下のあらすじを読んでいただきたい。<あらすじ> 蟲伊国屋書店版 カバー解説より”エレナ・トルラート・ファブリー二伯爵令嬢は国際的な大企業グループの実質的な支配者だ。彼女の周囲…
あさま山荘事件と遠藤周作”沈黙”について 2009-09-13 22:17:57 テーマ: 映画と演劇 蓮さん久しぶりですね。九鬼の”いきの構造”を読み、映画”近松物語”の感想を書いています。蓮さんの言うとおり彼らは愛の殉教者でした。刑場に向かう二人の晴れやかな表情を…
ヴィスコンティ”郵便配達は二度ベルを鳴らす”をみる 2009-09-09 14:16:57 テーマ: 映画と演劇 北イタリアのポー川のほとりが舞台。無機的なモノクロ表現は同じポー川河口を舞台とした後年のミケランジェロ・アントニオーにの”さすらい”を思わせる。ポー川河…
3月のべすと10 中間 NEW!2021-03-16 10:31:25 テーマ: ブログ わたしのサイクリング日誌が二篇入りました。恐縮です。 6 ”ノルウェイの森” を廻る二人の悪党 その1 永沢さんの場合――社会事象としての村上春樹・第5夜 | アリアドネの部屋 (ameblo.jp) …
3月のベスト5 中間 NEW!2021-03-16 10:24:56 テーマ: ブログ 当月ベスト5の中間も、村上春樹ものがこのところ上位を占めるようになりました。 わたしの拙い政治状況論?は昨年の八月以来、なぜか一位を更新しています。特にユニークな観点や目立った論点を…
フランス映画”青い麦”をみる 2009-09-05 17:35:01 テーマ: 映画と演劇 こうゆう青春ものを私はそれに相応しい年代にほとんど読んでいない。今回この映画を見るために多少調べたら、コレット50歳すぎの作品らしい。それで劇中、有閑婦人カミ―ユ・ダルレー…
草の戸も住替る代ぞひなの家 2015-03-03 18:58:41 テーマ: 文学と思想 月日は百代の過客にして、行かふ年も又旅人也。舟の上に生涯をうかべ、馬の口とらえて老をむかふる物は、日々旅にして旅を栖とす。古人も多く旅に死せるあり。予もいづれの年よりか、片…
映画”おくりびと”をみる 2009-09-05 12:36:12 テーマ: 映画と演劇 米国アカデミー賞受賞以来全国でも有名になった名画の全国無料放映の一環である。全国津々浦々あらゆる公共施設を利用して上映されている。公民館は狭いので100名程度、昔の講堂であって…
メルヴィル監督・映画”いぬ”をみる 2009-09-04 22:52:55 テーマ: 映画と演劇 モノクロの映像美と、表情を押し殺した即物性が同時期のヌーベル・ヴァーグの原点と言われる世評を納得させる作品である。ただし、登場人物も多く、光と影を多用するモノクロ画面…
ロジェ・ヴァディム映画”危険な関係”をみる 2009-09-04 10:09:58 テーマ: 映画と演劇 この映画は二つの観点から興味を持った。一つは、ジャンヌ・モローの映画であること。二つは、ロジェ・ヴァデイムの監督作品であること。モローの悪女ぶり、ということか…
アメリカ映画"死刑執行人もまた死す”1943年をみる 2009-09-02 22:36:18 テーマ: 映画と演劇 ”死刑執行人”と呼ばれたナチの実在の長官、ラインハルト・ハイドリッヒが1942年にチェコの愛国者に暗殺され、その見せしめのために、数百人のプラハ市民を、暗殺者…
回想のアメリカ映画”裸足で散歩”・資料編 2009-08-28 15:44:12 テーマ: 映画と演劇 goo映画より<あらすじ>2月のニューヨーク。かけだしの弁護士ポール(ロバート・レッドフォード)とコリー(ジェーン・フォンダ)は、夢のようなハネムーンを終わってグリニッ…
映画”夜霧のマンハッタン”をみる 2009-08-28 15:33:02 テーマ: 映画と演劇 このところ映画を集中的にみたので少し疲れた。最後は、軽めのアメリカ映画を紹介して一応の締めくくりとしたい。ロバート・レッドフォードとデヴラ・ウインガーの競演ということで…
2月のベスト10 NEW!2021-02-28 23:54:06 テーマ: ブログ 6位に漱石と鴎外について書いたもの、7位に有島武郎、が入りました。嬉しいです。 8位と9位に私のウォーキングあるいは逍遥散歩ものが何故か二篇も入りました。痛み入ります。 6 漱石『こころ』と鷗…