アリアドネの部屋・アネックス / Ⅰ・アーカイブス

アリアドネ会修道院附属図書館・アネックス一号館 本館はこちら→ https://ameblo.jp/03200516-0813  検索はhttps://www.yahoo.co.jp/が良好です。

2020-03-09から1日間の記事一覧

自然がわたしに語ったこと アリアドネ・アーカイブスより

自然がわたしに語ったこと2014-09-02 18:17:16テーマ:文学と思想 デボラ・カーが主演した『黒水仙』と云う映画があるのですが、ヒマラヤ山奥で布教に勤しむ修道女たちの話、事情は明かにされないけれども、一度生涯に屈折を経験した若い尼僧が、ヒマラヤの…

旧約の神について思うこと アリアドネ・アーカイブスより

旧約の神について思うこと2014-08-27 18:48:42テーマ:宗教と哲学 聖書を本格的に研究されている方からみれば幼稚な疑問と思われるかもしれませんが、旧約の神はなにゆえ怒りと殺戮と妬みの神として描かれたのかと云う、異教徒ならば当然持つ疑問ですね。こ…

何かが起こりつつある!――日本の家族で! アリアドネ・アーカイブスより

何かが起こりつつある!――日本の家族で!2014-08-18 12:19:22テーマ:精神病理と現象学 先日武田百合子氏の『富士日記』について触れた折に、秘められた動機としての、世界創造者なり家庭再建の意志の如きものを切実な悲願として認めたのであった。他方、泰…

『富士日記』と『冨士』 アリアドネ・アーカイブスより

『富士日記』と『冨士』2014-08-16 11:51:30テーマ:文学と思想 山中湖にて 2014年夏 武田泰淳の名を、第一次戦後派をリードした著名な大家の名を今日インターネットで探しても、夫人の『富士日記』などの武田百合子さんの方が先に出てくると云う印象は、こ…

デブラ・ウィンガーの『永久の愛に生きて』 アリアドネ・アーカイブスより

デブラ・ウィンガーの『永久の愛に生きて』2014-07-28 10:21:39テーマ:映画と演劇 http://ts1.mm.bing.net/th?&id=HN.608045366496923232&w=300&h=300&c=0&pid=1.9&rs=0&p=0 こんな映画を臆面もなく作れるとはさすが、アングロサクソン系の感性には特別のも…

デブラ・ウィンガーの『愛と青春の旅立ち』 アリアドネ・アーカイブスより

デブラ・ウィンガーの『愛と青春の旅立ち』2014-07-27 09:55:29テーマ:映画と演劇 http://ts1.mm.bing.net/th?&id=HN.608044838213452122&w=300&h=300&c=0&pid=1.9&rs=0&p=0 愛と青春の旅立ちと云う映画、もちろん、わたしも最初はアメリカの余りにもアメリ…

博物館にて 博物館にて アリアドネ・アーカイブスより

博物館にて2014-07-26 13:23:27テーマ:わたしの住んでいる町 先日ゲーテの『若きヴェルテルの悩み』を読んできがついたのは愛の崇高な物語であるよりは卑俗で手前がってな若者の物語であったということだった。得られた作品はゲーテが主観的に望んでいたよ…

『失われた時を求めて』と『ユリシーズ』 アリアドネ・アーカイブスより

『失われた時を求めて』と『ユリシーズ』2014-07-23 18:55:35テーマ:文学と思想 例えば『失われた時を求めて』とは次のような物語である。 幼いころフランスの片田舎コンブレを訪れた際に決まって夜の一定の時間に招かれて来ていた謎の人物シャルル・スワン…

続・武田泰淳『冨士』――その多彩な登場人物たち、甘野院長の場合 アリアドネ・アーカイブスより

続・武田泰淳『冨士』――その多彩な登場人物たち、甘野院長の場合2014-07-19 10:10:26テーマ:文学と思想 敗戦が色濃い戦時下の富士山麓にある精神病院を舞台にしたこの小説の登場人物たちについて語ろうとすれば、まず甘木院長について語られなければならな…

江戸東京建物園のジブリ展――宮崎駿と高畑勲の世界と昏さ アリアドネ・アーカイブスより

江戸東京建物園のジブリ展――宮崎駿と高畑勲の世界と昏さ2014-07-18 11:46:01テーマ:絵本と児童文学 http://www.tatemonoen.jp/img/special/201406/main_img.jpg 宮崎駿の『風の谷のナウシカ』にアニメージュ版と劇場版があるのは知られている。後者では、児…

武田泰淳『冨士』アリアドネ・アーカイブスより

武田泰淳『冨士』2014-07-09 15:30:47テーマ:文学と思想 http://thumbnail.image.rakuten.co.jp/@0_mall/book/cabinet/0216/9784122000216.jpg?_ex=200x200&s=2&r=1 戦時下の雄大な富士山麓あるとされる精神病院を舞台に、若き研修医と院長、看護婦長や看護…

ゲーテ『親和力』 アリアドネ・アーカイブスより

ゲーテ『親和力』2014-07-04 10:34:44テーマ:文学と思想 ※本稿はヴァルター・ベンヤミン経験の格闘の中から生まれた。 ゲーテの『親和力』は困惑させる。二組の貴族の夫妻がいて、それぞれの名前をエードゥアルトとシャルロッテと呼ばれている。彼らにはそ…