アリアドネの部屋・アネックス / Ⅰ・アーカイブス

アリアドネ会修道院附属図書館・アネックス一号館 本館はこちら→ https://ameblo.jp/03200516-0813  検索はhttps://www.yahoo.co.jp/が良好です。

2020-02-23から1日間の記事一覧

ジェイムズの『死者の祭壇』 アリアドネ・アーカイブスより

ジェイムズの『死者の祭壇』2013-06-14 15:46:11テーマ:文学と思想 http://www.natsume-books.com/img_item/53554.jpg ・ 一部には名高いジェイムズの『死者の祭壇』である。難解を持ってなるジェイムズの他の書に比べればその異色さは一読してその通りと云…

制度としての武芸者映画――内田吐夢『宮本武蔵・般若寺坂の決闘』 アリアドネ・アーカイブスより

制度としての武芸者映画――内田吐夢『宮本武蔵・般若寺坂の決闘』2013-06-13 16:13:20テーマ:映画と演劇 http://www007.upp.so-net.ne.jp/mizutami/musashiposter2.jpg ・ 日本の娯楽映画も莫迦にできないものである。武蔵がいて、彼を純粋に思い続けるおつ…

★歌劇『薔薇の騎士』 アリアドネ・アーカイブスより

★歌劇『薔薇の騎士』2013-06-12 23:26:27テーマ:音楽と歌劇 http://ecx.images-amazon.com/images/I/31G55FNJRWL.jpg ・ カルロス・クライバーの1994年版でみた。”薔薇の騎士”とは、婚礼に先立って、求婚者の代理がしかるべき青年の貴族を仕立てて、求愛の…

日本の家族映画について アリアドネ・アーカイブスより

日本の家族映画について2013-06-11 22:39:03テーマ:映画と演劇 ・ 日本映画の中から、過去、エンターテインメントも含めて、ランダムに観てみた。選択の理由が作品としての芸術性よりもエンタメ性に重点を置いたのは、戦後の風俗としての世相を描くことに関…

日本の純愛映画について アリアドネ・アーカイブスより

日本の純愛映画について2013-06-11 15:45:23テーマ:映画と演劇 ・ 日本映画の中から、過去、エンターテインメントも含めて、ランダムに観てみた。選択の理由が作品としての芸術性よりもエンタメ性に重点を置いたのは、戦後の風俗としての世相を描くことに関…

『ヨーロッパ人』とはどう云う小説か? アリアドネ・アーカイブスより

『ヨーロッパ人』とはどう云う小説か?2013-06-11 11:45:14テーマ:文学と思想 http://books.google.co.jp/googlebooks/images/no_cover_thumb.gif ・ ヘンリー・ジェイムズの初期の『ヨーロッパ人』は、難解だと云われるジェイムズの文学を理解するためには…

ジェイムズの『ヨーロッパ人』――ロココ風小説について アリアドネ・アーカイブスよ

ジェイムズの『ヨーロッパ人』――ロココ風小説について2013-06-10 11:18:16テーマ:文学と思想 ・ 『ヨーロッパ人』を読み始めて強く感じるのは、ジェイン・オースティンの秩序感覚である。一言で云えばヘンリー・ジェイムズは『鳩の翼』『大使たち』『黄金の…

ジェイムズの『ヨーロッパ人』――ニューイングランド気質について アリアドネ・アーカイブスより

ジェイムズの『ヨーロッパ人』――ニューイングランド気質について2013-06-10 01:10:10テーマ:文学と思想 ・ ヘンリー・ジェイムズを読む驚きは、読む度毎に、またかと思わせるような類似の設定にも関わらず、新鮮なのです。同じ切り口から、どうしてこんなと…

ジェイムズの『アメリカ人』 アリアドネ・アーカイブスより

ジェイムズの『アメリカ人』2013-06-08 12:28:43テーマ:文学と思想 ムリーリョ≪聖母マリア≫ ルーブル美術館 ・ ヘンリー・ジェイムズの文学の中でも比較的有名で良く読まれている本、――『アメリカ人』。どう云えばいいのだろうか、例によって善良なアメリカ…

ジェイムズの文体とバロック絵画 アリアドネ・アーカイブスより

ジェイムズの文体とバロック絵画2013-06-05 21:37:54テーマ:文学と思想 http://upload.wikimedia.org/wikipedia/commons/thumb/f/ff/El_Greco_-_The_Burial_of_the_Count_of_Orgaz.JPG/300px-El_Greco_-_The_Burial_of_the_Count_of_Orgaz.JPG エル・グレコ…

”ブルームの日”の思い出 アリアドネ・アーカイブスより

”ブルームの日”の思い出2013-06-05 20:37:56テーマ:文学と思想 ・ ある年代に決定的な影響を与えると云う読書と云う体験がある。1904年の6月16日のいわゆる”ブルームの日”の一日の、朝から晩までを描いたこの本の紹介は不要だろう。芸術はそれ自体で固有な…

映画『ワーロック』(下) アリアドネ・アーカイブスより

映画『ワーロック』(下)2013-06-04 15:50:52テーマ:映画と演劇 http://ec2.images-amazon.com/images/I/51voUHvFt6L._SL500_AA300_.jpg この映画では、悪と云われるものが、倫理と見極め難く混沌としていくさまが描かれる。根源悪とは、人の善悪の判断を…

映画『ワーロック』(上)アリアドネ・アーカイブスより

映画『ワーロック』(上)アリアドネ・アーカイブスより

映画『ワーロック』(上)2013-06-04 00:16:39テーマ:映画と演劇 http://ec2.images-amazon.com/images/I/51voUHvFt6L._SL500_AA300_.jpg 単純明快な西部劇かと思っていたら、先が読めないほど混沌としたドラマだった、と云うのが第一印象である。『ガンフ…