アリアドネの部屋・アネックス / Ⅰ・アーカイブス

アリアドネ会修道院附属図書館・アネックス一号館 本館はこちら→ https://ameblo.jp/03200516-0813  検索はhttps://www.yahoo.co.jp/が良好です。

2020-01-01から1年間の記事一覧

11月のベスト5 Macbook版

11月のベスト5 MacBook版 NEW!2020-12-02 01:01:41 テーマ: ブログ マックブックで書いてみました。 1 『右寄りと左寄り、あるいは政治の色分けについて』 ひところ、一世を風靡した感がある右翼と左翼、政治を語る場合の色分け、右寄りと左よりと云う…

11月のベスト10 6位から10位まで

11月のベスト10 6位から10位まで | アリアドネの部屋 (ameblo.jp) 11月のベスト10 6位から10位まで NEW!2020-12-01 17:45:46 テーマ: ブログ 久しぶりにゲーテと一様についての論考が上がってきました。喜ばしいことです。 10位には、私の…

11月のベスト5

11月のベスト5 NEW!2020-12-01 17:26:15 テーマ: ブログ 漱石、鷗外について書いたものが二位に上がってきました。 それにしても、私の政治・政局論が一位を占め続けているというのが不思議です。というよりか、私の個人的な所感に関心を持っていただい…

愛と云う名の孤独、フランソワーズ・サガン風に――ある『太陽の季節』論 アリアドネ・アーカイブスより

愛と云う名の孤独、フランソワーズ・サガン風に――ある『太陽の季節』論 2018-01-21 08:47:48 テーマ: 文学と思想 葉山の海岸を歩いてから、忘れかけていた『太陽の季節』のことが湘南の波間を漂う、揺曳する忘れられた流木の想いのように、微かな抵抗感とな…

ゲーテの『親和力』と『若きヴェルテルの悩み』が齎したもの   アリアドネ・アーカイブスより

ゲーテの『親和力』と『若きヴェルテルの悩み』が齎したもの 2017-08-20 22:12:53 テーマ: 文学と思想 日常的な時間と、愛に関する時間は別の起源を持っている。 『親和力』は、いわゆる二重不倫の問題、明らかに不倫の物語でありながら、それを理性的秩序…

ブレヒトの『アンティゴネ』アリアドネ・アーカイブスより

ブレヒトの『アンティゴネ』 2017-07-20 18:15:54 テーマ: 文学と思想 1.アンティゴネとクレオン ソフォクレスで有名なギリシア古典悲劇のブレヒト版である。古典悲劇と相違する点は、相争うアンティゴネの二人の兄弟たちが相打ちする敵同士ではなく、奮…

11月のベスト10(中間) 6位から10位まで

11月のベスト10(中間) 6位から10位まで NEW!2020-11-16 01:26:22 テーマ: ブログ 6 『日本近代文学に描かれたデカダンスの諸相(上)――耽美と唯美主義――谷崎(2016・12)アーカイ』 原文:https://ameblo.jp/03200516-0813/entry-12505558490.html …

11月のベスト5(中間)

11月のベスト5(中間) NEW!2020-11-16 01:14:51 テーマ: ブログ 漱石と鴎外について書いたものが上位に上がってきました。喜ばしいことです。 1 『右寄りと左寄り、あるいは政治の色分けについて』 ひところ、一世を風靡した感がある右翼と左翼、政治…

サガネスク・クァルテット・ルネサンス アリアドネ・アーカイブスより

サガネスク・クァルテット・ルネサンス 2017-07-17 09:17:44 テーマ: 文学と思想 将来おきるかも知れないフランソワーズ・サガンの文学の再評価のために、初期の四つの作品が持つ、独特の小宇宙観、――と云うか、ロマンティックでエレガンスな、サガネスク的…

花を探しに・・・・・ ”秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず”――式部と潤一郎、康成そして兼好 アリアドネ・アーカイブスより

花を探しに・・・・・ ”秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず”――式部と潤一郎、康成そして兼好 2017-02-26 09:20:03 テーマ: 文学と思想 六十年代の高揚期のあとを受けて運命づけた二つの書、『源氏物語』と『細雪』と。しかしこの二つの書は、櫻花の絢…

オスカー・ワイルドの『サロメ』  アリアドネ・アーカイブスより

オスカー・ワイルドの『サロメ』 2017-07-16 18:33:30 テーマ: 文学と思想 ワイルドの『サロメ』を読んで思ったのは、なんとなくシチュエーションの『ハムレット』や『マクベス』などとの類似である。 間断なき直情性を有する妻と、老練の野心を抱いた政治…

サガンとデュラス アリアドネ・アーカイブスより

サガンとデュラス 2017-07-16 17:59:59 テーマ: 文学と思想 かって十八歳の少女の衝撃的なデビューとも云われたフランソワーズ・サガンの『悲しみよこんにちは』を今日改めて読むと、フランスの伝統的な恋愛小説の最後の作家だ、と云う感が深い。 従来この…

公民はどこにいるか?(再々録) アリアドネ・アーカイブスより

公民はどこにいるか?(再々録) 2017-07-13 22:28:54 テーマ: 文学と思想 2011年の同名の記事は、 2015年の安保関連法案可決の10月にも 一度再録していますので、 今回は、再々録と云うことになります。 いまこそ公共性とは何であるかを語った インマヌエ…

二人の一葉 あるいは「闘う一葉」について アリアドネ・アーカイブスより

二人の一葉 あるいは「闘う一葉」について 2017-06-29 17:18:07 テーマ: 文学と思想 樋口一葉には二つの側面がある。一つは一千数百年に及ぶ日本古典文学の掉尾を飾る古今源氏由来の、手弱女の流れを汲むものとしての物語作者の側面である。いま一つは、擬…

10月のベスト・10につづくもの (~21位近傍)

10月のベスト・10につづくもの (~21位近傍) NEW!2020-11-02 12:46:58 テーマ: ブログ 読んでいただきたいもの、眩暈がするほど輝かしいビッグネイムの数々がここに綺羅星のように華やかに犇めいています。 数え上げてみると、――樋口一葉! ヴォル…

柄谷行人のマクベス論を批判的に回顧する アリアドネ・アーカイブスより

柄谷行人のマクベス論を批判的に回顧する 2017-06-06 21:59:31 テーマ: 文学と思想 1. 人間は如何なる時代に於いても 意味 を求めてきた。例えば、わたくしたちはどこから来て何処へ行くのか、とか、この世に存在する意味はなんであるのか、であるとか。…

死の影の谷を生きる 古代の殯について

死の影の谷を生きる 古代の殯について NEW!2020-10-31 20:57:45 テーマ: アリアドネの日記 大切な人を亡くして、墓参りが欠かせなくなった人たち、死者の思い出に曳きずられて悲嘆の日々を送る人々の気持ちはわかります。しかし私の悲しみはそのような形を…

10月のベスト・10 (6位~10位)

10月のベスト・10 (6位~10位) NEW!2020-10-31 20:25:18 テーマ: ブログ 6位に私のサイクリング日誌が入りました。何年か経てば懐かしい夏の日の思い出として思い出すこともあることでしょう。また、走りたくなりました。 これも含めて、いずれも…

10月のベスト・5

10月のベスト・5 NEW!2020-10-31 20:11:26 テーマ: ブログ 前略。秋風が立ち、風が頬を拭う。早いもので、blogよりのお引越し寄りにから一年と二か月余が過ぎました。その間も私の身辺に変化はなく、平々凡々とした日々が続いております。しかし、日常が…

オースティン『エマ』・ⅲ アリアドネ・アーカイブスより

オースティン『エマ』・ⅲ 2017-06-05 13:16:52 テーマ: 文学と思想 結局、日本語にして上下二段組五百ページに迫ろうとする長大な物語を読み終えて感じる不思議な不全感は何だろうか。一連の謎解きにもにた婚礼ゲームを演じ終えて、最終的にはかくも目出度…

オースティン『エマ』・Ⅱ アリアドネ・アーカイブスより

オースティン『エマ』・Ⅱ 2017-06-05 11:27:32 テーマ: 文学と思想 さて、それからの続きであるが、村の牧師エルトンの意思を取り違えたエマは失敗に凝りて、ハリエットに対していらざる世話は罪造りであることを学ぶ。にもかかわらずハリエットの傷心を見…

オースティン『エマ』・Ⅰ アリアドネ・アーカイブスより

オースティン『エマ』・Ⅰ 2017-06-04 18:41:37 テーマ: 文学と思想 『エマ』は不思議な小説である。小説技法の巧みさと云う点では神技と云うものを感じさせるし、内容の平明さ、平凡さ、と云う意味では年齢からする衰えをも感じさせるが、しかしかく云う批…

オースティン『説き伏せられて』 アリアドネ・アーカイブスより

オースティン『説き伏せられて』 2017-06-02 14:48:53 テーマ: 文学と思想 ”アンは若いころ分別を強いられ、年をとるにつれてロマンスを学んだ”(本文) オースティンの最後の作品は、この一行に云い尽くせるであろう。通常人は、年長けて理性や分別を学ぶ…

J・L・カー『ひと月の夏』 アリアドネ・アーカイブスより

J・L・カー『ひと月の夏』 2017-06-02 13:27:20 テーマ: 文学と思想 現代の擬古典主義と呼んでもいい、カー(James.Lloyd.Carr)と云う本国でも必ずしも知名度の高いとは言えない作家の掌編『ひと月の夏』、――第一次大戦後のイングランドの片田舎の廃墟にも…

ハイネ『流刑の神々・精霊物語』 アリアドネ・アーカイブスより

ハイネ『流刑の神々・精霊物語』 2017-05-21 18:42:42 テーマ: 文学と思想 ハインリッヒ・ハイネの『流刑の神々・精霊物語』(岩波文庫版・小沢訳)を読むと今から百五十年以上も前のドイツロマン派の残り香が香る名著が、如何に新国学ともとも評された柳田…

ジョージ・スタイナー『悲劇の死』(1961) アリアドネ・アーカイブスより

ジョージ・スタイナー『悲劇の死』(1961) 2017-05-15 01:10:21 テーマ: 文学と思想 (はじめに) もし、以下の文章に心当たりがある方はお読みください。 "近代文学とは、言語の一般的な行為を、ある段階において反省的に捉え直すと云う自我の目覚めと云…

”ことば”の揺籃のなかへ!――なぜ”思想”と云わないで”言葉”と云うのか アリアドネ・アーカイブスより

”ことば”の揺籃のなかへ!――なぜ”思想”と云わないで”言葉”と云うのか 2017-05-03 07:04:32 テーマ: 文学と思想 言語学と云う分野は形而上学と云う言葉と同じく難しそうで学んだことがありませんが、最近は、従来であれば「思想」と云うところを、無意識のう…

『太陽の季節』小説と映画制作の間・(下) ”太陽の季節”を終焉させたもの  アリアドネ・アーカイブスより

『太陽の季節』小説と映画制作の間・(下) ”太陽の季節”を終焉させたもの 2017-04-23 20:13:58 テーマ: 文学と思想 手短に、要点だけをお話ししましょう。 『太陽の季節』エンディングは、後年の村上春樹の『ノルウェイの森』と並んで、印象深いものの一つ…

10月のベスト10 6位から10位まで (中間発表)

10月のベスト10 6位から10位まで (中間発表) NEW!2020-10-15 00:44:25 テーマ: ブログ 6位以降も、細かい順位の入れ替わりを除けば、大きな変化はないようです。 10位に、鴎外と漱石の比較文学論が入ってきました。 鴎外も漱石ももっともっと読んでほし…

10月のベスト5(中間発表)

10月のベスト5(中間発表) NEW!2020-10-15 00:29:53 テーマ: ブログ 先月に引き続いて私の政治論が一位を維持しています。有難くも恐縮でもあるのですが、私のような者の政治的見解にお付き合いくださりありがとうございました。 その他もあまり変動はな…