アリアドネの部屋・アネックス / Ⅰ・アーカイブス

アリアドネ会修道院附属図書館・アネックス一号館 本館はこちら→ https://ameblo.jp/03200516-0813  検索はhttps://www.yahoo.co.jp/が良好です。

2020-01-01から1年間の記事一覧

『太陽の季節』小説と映画制作の間・(中)アリアドネ・アーカイブスより

『太陽の季節』小説と映画制作の間・(中) 2017-04-23 13:06:44 テーマ: 文学と思想 ロシアンルーレットと云うのがありますが、喩えとしては適当ではないのかもしれませんが、命を懸けた緊迫感と云う点では『太陽の季節』のなかでクライマックスを築く、津…

『太陽の季節』小説と映画制作の間・(上) アリアドネ・アーカイブスより

『太陽の季節』小説と映画制作の間・(上) 2017-04-22 21:55:44 テーマ: 文学と思想 石原慎太郎氏の50年代の諸作を読んでいて感じたのは、『太陽の季節』だけが今日においても十分な説得力を持って読めるし、作品の出来栄えだけでなく、作者の登場人物に対…

映画『日々是好日』再見

”映画『日日是好日』について” NEW!2020-10-05 22:21:44 テーマ: 映画と演劇 今日見るともなく夕食後の徒然にテレビのチャンネルを開いたら、二年ほど前に見た映画『日日是好日』が番組表に座って言いました。実を言うと、この映画を観たときの感慨は薄れて…

寅さん27作『浪速の恋の寅次郎』(昭和56年)

寅さん27作『浪速の恋の寅次郎』(昭和56年) NEW!2020-10-04 10:57:35 テーマ: 映画と演劇 BSでは毎週土曜日、ここ数年継続的に寅さんシリーズをやっているようですが、たまたまチャンネルを入れてそれが寅さんの画像だと見るともなく見てしまいます。昨夜…

寅さん27作『浪速の恋の寅次郎』(昭和56年)

寅さん27作『浪速の恋の寅次郎』(昭和56年) NEW!2020-10-04 10:57:35 テーマ: 映画と演劇 BSでは毎週土曜日、ここ数年継続的に寅さんシリーズをやっているようですが、たまたまチャンネルを入れてそれが寅さんの画像だと見るともなく見てしまいます。昨夜…

らためてシェイクスピア四大悲劇について・7 マクベス夫人とガートルード――『マクベス』と『ハム・・・アリアドネ・アーカイブスより

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・7 マクベス夫人とガートルード――『マクベス』と『ハム 2017-04-12 08:26:07 テーマ: 文学と思想 『マクベス』と『ハムレット』をひとつながりの物語として読むと云うことを推奨し提案していた。両作品をよりよ…

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・6 戸所研究室のシェイクスピア四大悲劇の概要 アリアドネ・アーカイブスより

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・6 戸所研究室のシェイクスピア四大悲劇の概要 2017-04-11 11:19:41 テーマ: 文学と思想 インターネットは大変に便利なので、戸所研究室と云うシェイクスピア研究サイトをご紹介します。概要の説明だけでなく、…

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・5 人間であるとは、そして人間であり続けることとは―― アリアドネ・アーカイブスより

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・5 人間であるとは、そして人間であり続けることとは―― 2017-04-11 08:30:34 テーマ: 精神病理と現象学 『ハムレット』を初めて映画で見たとき、感じた違和感は忘れない。父の霊と称するものの異様さ、である。…

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・4 四大悲劇を並び替えると文学史になる? アリアドネ・アーカイブスより

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・4 四大悲劇を並び替えると文学史になる? 2017-04-10 23:10:22 テーマ: 文学と思想 そこは素人の気楽さ、と云うことでお許し願いたい。 数年前よりシェイクスピアの戯曲の全作品を読んでみようと企てて、最後に…

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・3  四大悲劇についての所感 アリアドネ・アーカイブスより

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・3 四大悲劇についての所感 2017-04-09 08:42:06 テーマ: 文学と思想 『マクベス』の世界は、人間は魑魅魍魎や、魔女や精霊と云った自然を離れて、目的と手段系と云う現実の世界の冷徹さの論理を理解することな…

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・2 アリアドネ・アーカイブスより

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・2 2017-04-08 16:28:01 テーマ: 文学と思想 シェイクスピアの四大悲劇を、思想の流れとして通読し解釈をする、と云うのはなかなかに困難である。 既に『マクベス』において、中世的人間像の崩壊と云うものが描…

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・1 オフィーリアとガルトルードと――自己犠牲の愛と鎮魂 アリアドネ・アーカイブスより

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・1 オフィーリアとガルトルードと――自己犠牲の愛と鎮魂 2017-04-07 23:42:13 テーマ: 文学と思想 シェイクスピアの作品群は夫々において完成度が高いのでなかなかに作品間のテーマの継続性と同一性と云うことを…

動物の自然、人間の自然――嘘を言うと云うこと アリアドネ・アーカイブスより

動物の自然、人間の自然――嘘を言うと云うこと 2017-03-31 07:11:13 テーマ: 文学と思想 忖度 とはなんぞや?と云う論議に関して、私的言語と云う考え方に賛同をいただきましたが、そこまで言うのは言いすぎて、正しくは、言語の私的使用、と云う範囲に留め…

花を探しに・・・・・ ”秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず”――式部と潤一郎、康成そして兼好 アリアドネ・アーカイブスより

花を探しに・・・・・ ”秘すれば花なり、秘せずば花なるべからず”――式部と潤一郎、康成そして兼好 2017-02-26 09:20:03 テーマ: 文学と思想 六十年代の高揚期のあとを受けて運命づけた二つの書、『源氏物語』と『細雪』と。しかしこの二つの書は、櫻花の絢…

9月のベスト20 15位~20位まで

9月のベスト20 16位~20位まで NEW!2020-10-01 07:06:02 テーマ: ブログ Yahoo!blog時代に上位にあったものがこの位置にあります。――青山昌文『芸術史と芸術理論』『小磯良平の一枚の絵』 18位に『安倍政治と衆愚制民主主義』が入っています。安倍政治も…

9月のベスト20 11位~15位まで

9月のベスト20 11位~15位まで NEW!2020-10-01 06:51:32 テーマ: ブログ 11位から15位にはどのようなものが入っているのでしょうか。 最近の記事として、ドキュメンタリー映画『ニューヨーク公共図書館』が入りました。 11 https://ameblo.jp/03200516-…

9月度のベスト10 6位~10位まで

9月度のベスト10 6位~10位まで NEW!2020-09-30 21:58:41 テーマ: ブログ こちらも先月と大きな変化はありませんが、8位に久しぶりに大ゲーテの『親和力』が入りました。 9位に私の心理学的な発達論が入りました。これは人間とは何か?を問うもので、人は人…

9月度のベスト5

9月のベスト5 NEW!2020-09-30 21:43:35 テーマ: ブログ 九月度も基本的に大きな変動はありません。 一位に、先月と同様、私の政治論が入りました。感謝いたします。 五位に、これも私のプライベートなサイクリングの記事が入りました。痛み入ります。 1 h…

アレクシェービッチ、フクシマで日本人に会う アリアドネ・アーカイブスより

アレクシェービッチ、フクシマで日本人に会う 2017-02-21 11:20:26 テーマ: 文学と思想 ”フクシマ、 そこで人々と会い、話したかった。” 前稿では触れなかった福島県小高のお魚屋さんの話をします。小高は規制が解除され、復帰、復興、帰郷が施策として推進…

人生の四季を生きる!――自己実現の諸段階についての一考察 アリアドネ・アーカイブスより

人生の四季を生きる!――自己実現の諸段階についての一考察 2017-02-17 16:53:29 テーマ: 文学と思想 ヒューマニスティックな現象としての人間も、生物種としての人(ヒト)としての存在も、外部環境世界と云うものとの関係性のなかで、様々な生の様態と思惟…

春のことぶれ――『死者の書』のことなど アリアドネ・アーカイブスより

春のことぶれ――『死者の書』のことなど 2017-02-17 10:12:01 テーマ: 文学と思想 まだまだ夜明けには間がある真夜中に目が覚めた。外は風が吹いている。木々を揺らす音が微かに聴こえてくる。昨日予告された春一番を確認しようとロールブラインドを引き上げ…

宗教的社会と道徳社会 アリアドネ・アーカイブスより

宗教的社会と道徳社会 2017-01-30 18:02:37 テーマ: 文学と思想 もういちど、ギリシア悲劇のアンチゴネーの物語を内容上、復習しておきます。 父オイディップスの死後、アンティゴネ―は、テーバイの王位を廻って相争う兄弟の死の一方を、政治的な状況の如何…

エピファニーの日に――ジェイムズ・ジョイス『死者たち』のことなど アリアドネ・アーカイブスより

エピファニーの日に――ジェイムズ・ジョイス『死者たち』のことなど 2017-01-06 19:33:19 テーマ: 文学と思想 エピファニーの日に良いことがありました。この齢で普通自動二輪に挑戦するとは凄い!などと商売上手の教習所の教官に褒められながら、現実は厳し…

(続)文豪・夏目漱石はそれほど偉いか――『こころ』と鷗外の歴史小説、明治と武士道精神をめぐって アリアドネ・アーカイブスより

(続)文豪・夏目漱石はそれほど偉いか――『こころ』と鷗外の歴史小説、明治と武士道精神をめぐって 2016-12-23 11:19:20 テーマ: 文学と思想 誰しもそうかもしれないが、漱石の『こころ』のことを思い出すと、武士道について考える。本作が乃木希典事件の余…

『こころ』に描かれなかった残されたものたちの「それから」――漱石『こころ』を読み直す アリアドネ・アーカイブスより

『こころ』に描かれなかった残されたものたちの「それから」――漱石『こころ』を読み直す 2016-12-29 14:08:36 テーマ: 文学と思想 本作の出版に先立って漱石はこう語っているそうである。 「自己の心を捕えんと欲する人々に、人間の心を捕え得たるこの作物…

(続)文豪・夏目漱石はそれほど偉いか――『こころ』の先生が遺書の言外に残したもの アリアドネ・アーカイブスより

(続)文豪・夏目漱石はそれほど偉いか――『こころ』の先生が遺書の言外に残したもの 2016-12-26 11:58:31 テーマ: 文学と思想 1.『こころ』における奥様と語り手の「それから」 漱石の『こころ』を久しぶりに読み直して感じたのは、なかなかに艶めかしい…

(続)文豪・夏目漱石はそれほど偉いか――『こころ』とお金 アリアドネ・アーカイブスより

(続)文豪・夏目漱石はそれほど偉いか――『こころ』とお金 2016-12-26 08:24:02 テーマ: 文学と思想 1 たかがお金、されどお金とは思いますが、夏目漱石の『こころ』のテーマとは、けっして疎かには出来ない金銭が持つ不思議な魔力が、人と人々を破滅させ…

文豪・夏目漱石はそれほど偉いか・(下) 『三四郎』と『それから』 アリアドネ・アーカイブスより

文豪・夏目漱石はそれほど偉いか・(下) 『三四郎』と『それから』 2016-12-21 22:07:59 テーマ: 文学と思想 夏目漱石の中期の比類なき二つの傑作、『三四郎』と『それから』、この両作に見られる著しいトーンの違い、これをどう説明したらよいだろうか。 …

「熱狂」を忘れた世代!――柄谷行人『日本近代文学の起源』、作品を楽しめない批評家の起源  アリアドネ・アーカイブスより

「熱狂」を忘れた世代!――柄谷行人『日本近代文学の起源』、作品を楽しめない批評家の起源 (201 2016-12-02 03:14:56 テーマ: 文学と思想 柄谷について書いたこの文章も読まれている。 大雑把な言い方をすれば、 村上春樹の『ノルウェイの森』などと並んで…

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・2 アリアドネ・アーカイブスより

あらためてシェイクスピア四大悲劇について・2 2017-04-08 16:28:01 テーマ: 文学と思想 シェイクスピアの四大悲劇を、思想の流れとして通読し解釈をする、と云うのはなかなかに困難である。 既に『マクベス』において、中世的人間像の崩壊と云うものが描…