アリアドネの部屋・アネックス / Ⅰ・アーカイブス

アリアドネ会修道院附属図書館・アネックス一号館 本館はこちら→ https://ameblo.jp/03200516-0813  検索はhttps://www.yahoo.co.jp/が良好です。

2021-01-01から1ヶ月間の記事一覧

アレクシェービッチ、フクシマで日本人に会う 2017-02-21 11:20:26 テーマ: 文学と思想 ”フクシマ、 そこで人々と会い、話したかった。” 前稿では触れなかった福島県小高のお魚屋さんの話をします。小高は規制が解除され、復帰、復興、帰郷が施策として推進…

アレクシェービッチ、フクシマへの旅路 アリアドネ・アーカイブスより

アレクシェービッチ、フクシマへの旅路 2017-02-19 21:18:32 テーマ: 歴史と文学 「アレクシェービッチの旅路」NHK・BS http://cgi4.nhk.or.jp/hensei/program/p.cgi?area=001&date=2017-02-19&ch=11&eid=16479&f=2443 ◆ ◆ ◆ 【参考資料】 「とあるユートピ…

高橋和己『わが解体』(1969年) アリアドネ・アーカイブスより

高橋和己『わが解体』(1969年) 2017-02-09 10:42:16 テーマ: 歴史と文学 高橋和己(1931年8月31日~1971年5月3日)について語ろうとすれば死者に鞭打つような冷酷なことを言わなければならない。わたくし自身もまたそのように言わねばならない自分自身の…

ポスト・アンティゴネ― アリアドネ・アーカイブスより

ポスト・アンティゴネ― 2017-01-30 12:16:21 テーマ: 歴史と文学 父オイディップスの死後、アンティゴネ―は、テーバイの王位を廻って相争う兄弟の死の一方を、政治的な状況の如何にも関わらず、敗者のために、家族の一員として弔うために、死者に砂をかける…

なぜいまごろ石原慎太郎を読むか アリアドネ・アーカイブスより

なぜいまごろ石原慎太郎を読むか 2016-09-05 18:42:11 テーマ: 歴史と文学 石原慎太郎に注目したのは、如何に若年の頃のいわゆる「怒れる若者」が「いかれた痴愚老人」になるのか、つまり過剰に若者意識に阿り、根本的なところでは既存の価値観に寄りかかり…

二人の戦後、原節子と白洲正子 アリアドネ・アーカイブスより

二人の戦後、原節子と白洲正子 2016-01-28 17:04:19 テーマ: 歴史と文学 先日、NHKのクローズアップ現代では原節子の追悼番組を企画した。原節子の思い出を様々な人が語った。風のような人!とは、原節子の甥にあたるひとの語った言葉である。彼女の散り…

戦争は女の顔をしていない』――本年のノーベル文学賞受賞作家アレクシェーヴィチをわたしも読んでみ アリアドネ・アーカイブスより

『戦争は女の顔をしていない』――本年のノーベル文学賞受賞作家アレクシェーヴィチをわたしも読んでみ 2015-10-24 17:49:21 テーマ: 歴史と文学 スヴェトラーナ・アレクシェーヴィチの『戦争は女の顔をしていない』は、第二次大戦の主として対独戦線に従事し…

森鷗外『澁江抽斎』 アリアドネ・アーカイブスより

森鷗外『澁江抽斎』 2015-05-18 11:46:16 テーマ: 歴史と文学 この書を読んだのは二十歳の頃だからほぼ半世紀近くも前のできごとである。この度、本郷を逍遥するに及んで時を隔てた鷗外の余香はいまいちど再読の動意が自身のなかに再現されていくのを意識す…

漱石『三四郎』と鷗外『青年』と アリアドネ・アーカイブスより

漱石『三四郎』と鷗外『青年』と 2015-05-15 18:52:47 テーマ: 歴史と文学 本郷の三四郎池に行って驚くのは深山幽谷の感じである。大東京の中心部と云ってもよいその真ん中に、皇居とともに野趣を帯びた武蔵野の面影が無造作で、朽木は倒れるがままに、老木…

オースティン、フロベール、そしてジェイムズ――政治的脈絡のなかに アリアドネ・アーカイブスより

オースティン、フロベール、そしてジェイムズ――政治的脈絡のなかに 2014-02-28 10:14:17 テーマ: 歴史と文学 ・ 政治学をどのように定義するのか、と云う議論はそもそもあるのだろうか。古来古典古代のギリシアの哲学者、プラトンやアリストテレスに大部の…

『怡土群七ヶ寺と山岳宗教』展と伊都国歴史博物館 アリアドネ・アーカイブスより

『怡土群七ヶ寺と山岳宗教』展と伊都国歴史博物館 2012-09-05 17:50:38 テーマ: 歴史と文学 http://www.city.itoshima.lg.jp/uploaded/image/207.jpg 中央が天然記念物の楠の巨木、右は端が仁王門 ・ 夷巍寺のことは以前、間道の風雪に褪せた「仁王門」とあ…

藤田正勝 『京都学派の哲学』・下 アリアドネ・アーカイブスより

藤田正勝 『京都学派の哲学』・下 2012-04-20 21:54:40 テーマ: 歴史と文学 http://ecx.images-amazon.com/images/I/41H2FSC89PL._SL500_AA300_.jpg ・ この書の後半は木村素衛、久松真一、下村寅太郎、西谷啓治の紹介に充てられる。木村の心身論は心身関係…

藤田正勝 『京都学派の哲学』・上 アリアドネ・アーカイブスより

藤田正勝 『京都学派の哲学』・上 2012-04-20 18:36:09 テーマ: 歴史と文学 http://ec2.images-amazon.com/images/I/41H2FSC89PL._SL500_AA300_.jpg ・ 紹介されているのは総帥たる西田幾多郎と、田辺元、三木清、戸坂潤、木村素衛、久松真一、下村寅太郎、…

和辻哲郎 『日本精神史研究』 アリアドネ・アーカイブスより

和辻哲郎 『日本精神史研究』 2012-04-19 11:32:47 テーマ: 歴史と文学 http://ec2.images-amazon.com/images/I/512M1FA0G4L._SL500_AA300_.jpg 和辻のこの本は、芸術社会学とでも呼べそうなジャンルの本である。その目論見の純粋形は「飛鳥奈良時代の政治…

和辻哲郎 『古寺巡礼』――美しきある日本人の思い出 アリアドネ・アーカイブスより

和辻哲郎 『古寺巡礼』――美しきある日本人の思い出 2012-04-17 18:44:03 テーマ: 歴史と文学 http://ecx.images-amazon.com/images/I/51WbLWLOgZL._AA115_.jpg ・ 『イタリア古寺巡礼』を読んだら『古寺巡礼』を読み返したくなった。『古寺巡礼』は表題に係…

和辻哲郎 『イタリア古寺巡礼』 アリアドネ・アーカイブスより

和辻哲郎 『イタリア古寺巡礼』 2012-04-15 15:17:58 テーマ: 歴史と文学 http://ec2.images-amazon.com/images/I/51PQZP4EB9L._SL500_AA300_.jpg ・ 和辻哲郎若き日のイタリア紀行である。実際に、『古寺巡礼』の作者がかかる纏まりのある紀行文を残して置…

『ヴェニスの商人』と資本論 あるいは若きアントーニオの惑い アリアドネ・アーカイブスより

『ヴェニスの商人』と資本論 あるいは若きアントーニオの惑い 2012-04-09 09:54:06 テーマ: 歴史と文学 http://ec2.images-amazon.com/images/I/4129CmDX32L._SL500_AA300_.jpghttp://ec2.images-amazon.com/images/I/41MK968C5WL._SS500_.jpg ・ 「ヴェニ…

ホメロスの世界――悪女ヘレネと貞女ペネロペイア アリアドネ・アーカイブスより

ホメロスの世界――悪女ヘレネと貞女ペネロペイア 2012-04-06 22:42:17 テーマ: 歴史と文学 http://ec2.images-amazon.com/images/I/51VYV2HWDJL._SL500_AA300_.jpg http://ec2.images-amazon.com/images/I/41RGYS2908L._SL500_AA300_.jpg ・ 左のG・シャン…

シェイクスピア 「終わりよければすべてよし」 アリアドネ・アーカイブスより

シェイクスピア 「終わりよければすべてよし」 2012-03-07 08:20:31 テーマ: 歴史と文学 http://ec2.images-amazon.com/images/I/41ApGsxlmSL._SL500_AA300_.jpg 読み終って題名が題名だけに複雑な気持ちになる。若い娘が様々な障害にもめげず結婚と云う栄…

シェイクスピア 「アントニーとクレオパトラ」 アリアドネ・アーカイブスより

シェイクスピア 「アントニーとクレオパトラ」 2012-03-05 19:06:28 テーマ: 歴史と文学 http://bookweb.kinokuniya.co.jp/imgdata/456007030X.jpg シェイクスピアは『コリオレーナス』において、一般には知名度が高いとは言えない、ローマ共和制初期の政治…

シェイクスピア 「コリオレーナス」 アリアドネ・アーカイブスより

シェイクスピア 「コリオレーナス」 2012-03-05 09:20:42 テーマ: 歴史と文学 http://img.7netshopping.jp/bks/images/i1/02364917.jpg 衆目の観るところ傑作であることは間違いないだろう。その完成度に於いて四大悲劇を超えるかどうか、と云うことになる…

1月のベスト20(中間) アリアドネ・アーカイブスより

1月のベスト20(中間) NEW!2021-01-15 21:44:35 テーマ: ブログ ヘンリー・ジェイムズのものが二篇入りました。 ヴァージニア・ウルフの『波』が入りました。 16 蝋人形?クローン人間?〜「凡庸な存在」と「存在の凡庸さ」について〜 | アリアドネの…

1月のベスト15(中間) アリアドネ・アーカイブスより

1月のベスト15(中間) NEW!2021-01-15 21:39:12 テーマ: ブログ 毎月ではありませんが、例えば10位以下にはどういうものがあるのでしょうか。15位までを紹介します。漱石、鷗外、谷崎、泉鏡花、日本文学が誇りうる国民的遺産ですね。 11 漱石『こ…

1月のべすと10(中間) 

1月のべすと10(中間) NEW!2021-01-15 16:22:59 テーマ: ブログ 6位以下に少し変動がありました。6、8位に私のフォトエセーが入りました。旅暮らしその日暮らしの徒然に興味を持っていただいてありがとうございました。 10位に、樋口一葉のにごり…

一月のベスト5(中間)

一月のベスト5(中間) NEW!2021-01-15 16:15:27 テーマ: ブログ 新年あけましておめでとうございます。 今年の年明け早々の一位も変わりなくとりえのない私の政治論、状況論が更新中です。五 他も大きな変動はありません。村上春樹もののレイコさん論がご…

シェイクスピア 「タイタス・アンドロニカス」 アリアドネ・アーカイブスより

シェイクスピア 「タイタス・アンドロニカス」 2012-03-04 09:07:15 テーマ: 歴史と文学 http://ec2.images-amazon.com/images/I/41CaniqqOfL._SL500_AA300_.jpg このあと、ざっと粗筋を紹介しますが、これはシェイクスピアというより、まるで歌舞伎ですね…

シェイクスピア 「ウィンザーの陽気な女房たち」 アリアドネ・アーカイブスより

シェイクスピア 「ウィンザーの陽気な女房たち」 2012-03-02 12:41:54 テーマ: 歴史と文学 http://ec2.images-amazon.com/images/I/41zj0OWhAOL._SL500_AA300_.jpg 『恋の骨折り損』も私を困惑させたが『ウィンザーの陽気な女房たち』もまた、違った意味で…

シェイクスピア 「恋の骨折り損」 アリアドネ・アーカイブスより

シェイクスピア 「恋の骨折り損」 2012-03-01 16:01:53 テーマ: 歴史と文学 http://ec2.images-amazon.com/images/I/41laJUQOVzL._SL500_AA300_.jpg シェイクスピアの本を読んで初めて、意味不明の感に捕われた。物語はナヴァ―ル王が学問に精進するために、…

イギリス社会における宗教的な基層について――グレアム・グリーンの『情事の終わり』をめぐって アリアドネ・アーカイブスより

イギリス社会における宗教的な基層について――グレアム・グリーンの『情事の終わり』をめぐって 2012-02-29 08:20:07 テーマ:歴史と文学 以下の文章はグレアム・グリーン『情事の終わり』の中の、サラァが亡くなったあと、臨終の秘蹟をめぐるサラァの夫ヘン…

シェイクスピア 「ぺリクリーズ」 アリアドネ・アーカイブスより

シェイクスピア 「ぺリクリーズ」 2012-02-09 15:45:24 テーマ: 歴史と文学 http://ecx.images-amazon.com/images/I/41PLf6E2paL._SS500_.jpg ヒロインの一人の姫君の名前がマリーン、雄大な海の物語である。華麗な中世のページェントを含む華麗な祝祭劇で…