アリアドネの部屋・アネックス / Ⅰ・アーカイブス

アリアドネ会修道院附属図書館・アネックス一号館 本館はこちら→ https://ameblo.jp/03200516-0813  検索はhttps://www.yahoo.co.jp/が良好です。

演劇空間の誕生 始原への旅・Ⅰ アリアドネ・アーカイブスより

演劇空間の誕生 始原への旅・Ⅰ 2011-02-04 07:03:36 テーマ:絵画と建築 概 要 1.はじめに 2.古典古代期のギリシア的演劇空間 3.コンウォールの中世イギリスの円形舞台から野外劇へ 4.大劇場の成立からバイロイトの祝祭歌劇場の演劇空間へ 5.ワグ…

2月のベスト10(中間)6位から10位まで

2月のベスト10(中間)6位から10位まで NEW!2021-02-15 20:04:33 テーマ: ブログ 6 7月14日 折りたたみ傘をを小脇に抱えて、歩く・・・”ふくろうの森”の折れ曲がった坂道たち | アリアドネの部屋 (ameblo.jp) 7 漱石『こころ』と鷗外『興津弥五右衛…

2月のベスト5(中間)

2月のベスト5(中間) NEW!2021-02-15 19:59:49 テーマ: ブログ 1 ☆”ノルウェイの森” を廻る二人の悪党 その2 レイコさんの場合――社会事象としての村上春樹・第 | アリアドネの部屋 (ameblo.jp) 2 右寄りと左寄り、あるいは政治の色分けについて | ア…

西洋舞台演劇史素描・10 アリアドネ・アーカイブスより

西洋舞台演劇史素描・10 2011-08-01 22:39:44 テーマ:映画と演劇 11.おわりに 私たちは“親密な舞台と観客の原初的な関係”を如何にして取り戻すことが出来るのだろうか。それは芸術形式のあれこれの違いを論じることではなく、固有の演劇空間の成立の如何…

西洋舞台演劇史素描・9 アリアドネ・アーカイブスより

西洋舞台演劇史素描・9 2011-08-01 22:35:24 テーマ:映画と演劇 10.小津映画――銀幕の不思議な輝き 二千数百年に渡る演劇空間史の掉尾を小津安二郎の映画を語ることで語り終わり語り納めようとすることは適当だろうか。一口に小津と云っても戦前と戦後の…

西洋舞台演劇史素描・8 アリアドネ・アーカイブスより

西洋舞台演劇史素描・8 2011-08-01 22:32:39 テーマ:映画と演劇 9.20世紀の巨大長編小説の世界 ――ジョイスの“ユリシーズ”とプルーストの“失われた時を求めて” 時代は前後するが、ここで20世紀初頭の実験的小説の試みについても触れておかなければならない…

西洋舞台演劇史素描・7 アリアドネ・アーカイブスより

西洋舞台演劇史素描・7 2011-08-01 22:30:49 テーマ:映画と演劇 7.大劇場の成立からバイロイトの祝祭歌劇場の演劇空間へ 今日われわれが具体的な劇場としてイメージする近代的演劇空間の誕生がどの段階であったかについては詳細の論議と議論が必要だが、…

西洋舞台演劇史素描・6 アリアドネ・アーカイブスより

西洋舞台演劇史素描・6 2011-08-01 22:29:03 テーマ:映画と演劇 6.愛のモーツァルト――フランス革命期における三大オペラの意義 いっけんモーツァルトのオペラと背景となった絶対王政の崩壊から国民国家創成への背景とは無関係であるように見える。事実、…

西洋舞台演劇史素描・5   アリアドネ・アーカイブスより

西洋舞台演劇史素描・5 2011-08-01 22:27:30 テーマ:映画と演劇 愛のシェイクスピア(2) Ⅲ 今回は舞台芸術の在り方について世田谷パブリックシアターにおける舞台と観客席の可変的な関係は示唆を与えるものであった。当該劇場におけるシェイクスピアの喜劇…

西洋舞台演劇史素描・4 アリアドネ・アーカイブスより

西洋舞台演劇史素描・4 2011-08-01 22:25:47 テーマ:映画と演劇 5.愛のシェイクスピア(1) Ⅰ 先日、大学院の授業で講師の方から世田谷パブリックシアターの活動をご紹介していただいた中に、シェイクスピアの”一二夜”の舞台映像があった。松たか子さんの…

西洋舞台演劇史素描・3 アリアドネ・アーカイブスより

西洋舞台演劇史素描・3 2011-08-01 22:23:25 テーマ:映画と演劇 3.コーンウォールの中世イギリスの円形舞台から野外劇へ 15世紀に行われたコーンウォールの円形舞台や道徳劇と呼ばれるものの詳細は伝わっていない。僅かに“忍従の城”の舞台図が現存してお…

西洋舞台演劇史素描・2 アリアドネ・アーカイブスより

西洋舞台演劇史素描・2 2011-08-01 22:18:31 テーマ:映画と演劇 1.はじめに 博多座は日本の伝統でき古典芸能の一つである歌舞伎の公演施設として地方都市への文化の保存と振興を期して建設されたが、ミュージカルやコンサート、演劇等や演舞等多様な目的…

西洋舞台演劇史素描・1 アリアドネ・アーカイブスより

西洋舞台演劇史素描・1 2011-08-01 22:15:53 テーマ:映画と演劇 西洋舞台演劇史素描 ――博多座からヨーロッパ演劇の始原的空間誕生の“現場”へ―― ‐目 次‐ 1.はじめに 2・古典古代期のギリシア的演劇空間の誕生 3.コーンウォールの中世イギリスの円形舞…

市川昆の映画「細雪」再見 アリアドネ・アーカイブスより

市川昆の映画「細雪」再見 2009-05-14 18:52:48 テーマ: 映画と演劇 ビデオでは何回も見ていたが劇場で見るのは26年ぶりになる。家で小さな画面で生活音のさなかで見るのと映画館で見るのとでは、まるで別の映画という程の違いがあると改めて痛感する。それ…

逝く春を惜しむ――映画「細雪」のこと アリアドネ・アーカイブスより

逝く春を惜しむ――映画「細雪」のこと 2009-04-20 20:58:51 テーマ: 映画と演劇 4月20日 月曜日 雨 昨日は午前中本を仕入れるための、授業のシラバスを書くために図書館に向かう。帰りはバック一杯の本を詰め込んで階段を引き上げるのに苦労する(エレベータ…

神谷美恵子の後姿 神谷美恵子”こころの旅” アリアドネ・アーカイブスより

神谷美恵子の後姿 神谷美恵子”こころの旅” アリアドネ・アーカイブスより 2020-01-05 09:33:45 テーマ: 宗教と哲学 ほぼ十年前の書き込みである。 生と死の誕生と臨終を廻って書いた、神谷美恵子、死の五年前の書への言及、その時何が分かっていたわけでも…

輝ける唯物論――イコンと輝ける物質について アリアドネ・アーカイブスより

輝ける唯物論――イコンと輝ける物質について 2019-02-05 16:49:57 テーマ: 宗教と哲学 イコンとは何か?西南学院大学のイコンについての展示と講演会を聴いてはじめて内容が理解できました。ありがとうございました。 イコンとは何か?私の理解した範囲を申…

人性の持ち時間と、世界経験と身体性理解の閾値――ある趣味論から アリアドネ・アーカイブスより

人性の持ち時間と、世界経験と身体性理解の閾値――ある趣味論から 2017-12-07 18:06:16 テーマ: 宗教と哲学 大衆的多数派平均値の市民的性格様式が勤め人風になるなるなかで、これを基準に一般論風に拡大し、さも何事かを語り得たかのように論じることの是非…

盆を送る 日本人の死生観を求めて アリアドネ・アーカイブスより

盆を送る 日本人の死生観を求めて 2017-08-26 15:22:31 テーマ: 宗教と哲学 残照のなかに佇つ雲の墓標 柳田国男に『先祖の話』と云う、日本人の死生観を説いた有名な本がある。柳田は、先の大戦で戦没した夥しい死者たちの魂の行方を想って、日本人は死後故…

日本の戦後、カントとヘーゲルの間ーー長谷川宏『ヘーゲルの歴史意識』1974年を読んで アリアドネ・アーカイブスより

日本の戦後、カントとヘーゲルの間ーー長谷川宏『ヘーゲルの歴史意識』1974年を読んで 2017-07-31 11:19:40 テーマ: 宗教と哲学 68年の東大闘争を潜る抜ける過程で書かれたと云う長谷川の同書はいま読んでも新鮮である。 東大‐日大闘争との関係で云えば、主…

殯について アリアドネ・アーカイブスより

殯について 2017-03-20 23:13:39 テーマ: 宗教と哲学 たぶん、わたくしの考察は浅いのだろうけれども、わが国には古来より殯と云う死者を弔う形式がある。 殯を、死者の方からみると、死者が自らの死を死に、死を生きていく段階と云い直してもよい。死者は…

時と永遠――アニメ版で語る『風の谷のナウシカ』 アリアドネ・アーカイブスより

時と永遠――アニメ版で語る『風の谷のナウシカ』 2017-02-01 00:07:27 テーマ: 宗教と哲学 正月休みの徒然に、子供たちと劇場版『風の谷のナウシカ』を観ました。子供たちと云っても既に三十歳です。 そして、数年前に読んだ、アニメ版の方も同時に思い出し…

ある三位一体論、――言葉の受肉化と云うこと、その言語論的考察 アリアドネ・アーカイブスより

ある三位一体論、――言葉の受肉化と云うこと、その言語論的考察 2017-01-22 18:37:16 テーマ: 宗教と哲学 ヘーゲルは意識の様態を、対象意識、自己意識、理性の三段階に分類している。 ヘーゲルの哲学はまさにキリスト教的母体から胚胎してきたものだとはよ…

流竄の神々・つづき ――ある寅さん論 流竄の神々・つづき ――ある寅さん論 アリアドネ・アーカイブスより

流竄の神々・つづき ――ある寅さん論 2016-10-29 10:03:17 テーマ: 宗教と哲学 わが衣のすさびよ!とはグスタフ・マーラーが9番を作曲したおりに感じた述懐と云うことですが、ときどき旅の道すがらにも、手首や足首に掌をまわして、また一回り細くなったかな…

ミュンヘン事件 もう一つの顔「最後列から二番目のテロリズム」――いじめ社会のテロリストたち―‐アリアドネ・アーカイブスより

ミュンヘン事件 もう一つの顔「最後列から二番目のテロリズム」――いじめ社会のテロリストたち―‐テ 2016-07-29 07:00:20 テーマ: 宗教と哲学 (要 旨) つまりここから云えるのは、圧倒的に優勢な権力に立ち向かう命を懸けた行為としての古典的テロリズムで…

文明の挑戦、テロリズムについて――テロリズム三部作・その1 アリアドネ・アーカイブスより

文明の挑戦、テロリズムについて――テロリズム三部作・その1 2016-07-25 11:04:56 テーマ: 宗教と哲学 (要 旨) わたくしたちは、宇宙に生まれた生命の種は成育、成長と云う名の正価値としてのDNAを植え付けられて生まれてくると信じてきた。しかし反価値…

☆認知理論の前哨――愛の風景 アリアドネ・アーカイブスより

☆認知理論の前哨――愛の風景 2012-07-27 23:41:07 テーマ: 宗教と哲学 http://cdn-ak.f.st-hatena.com/images/fotolife/s/shiga-kinbi/20110120/20110120110407.jpg 小磯良平 『斉唱』1941年 ・ ふだん私たちはものを認識する場合、ある無意識を前提を了解し…

サレジオ通り 目黒碑文谷のあたり――秦恒平『親指のマリア』の思い出 アリアドネ・アーカイブスより

サレジオ通り 目黒碑文谷のあたり――秦恒平『親指のマリア』の思い出 2013-05-12 22:55:40 テーマ: 宗教と哲学 ・ もう随分昔に読んだ本に秦恒平と云う人の『親指のマリア』と云う本があって、内容は江戸期のキリシタン司祭の殉教ものということで遠藤周作の…

死の倫理――久野昭に抗して アリアドネ・アーカイブスより

死の倫理――久野昭に抗して 2011-09-10 11:07:00 テーマ:宗教と哲学 平野昭の“葬送の倫理”を踏まえれば、わたしたちの死と向き合う態度には三つの立場が考えられると云う。 一つ目は、死を自然事象として考える立場である。極限化すれば死を対象化して考える…

プラトンと国家――佐々木毅”プラトンの呪縛” アリアドネ・アーカイブスより

プラトンと国家――佐々木毅”プラトンの呪縛” 2010-04-23 08:37:52 テーマ: 宗教と哲学 近代国家論の専門家によるプラトンの今世紀における受容の歴史である。言葉を変えれば”受容”の歴史といった品降る表現でも可能である。政治は垢にまみれ、猥雑で、時には…